芳賀優里亜さんとの出会い(4)2005年8月 [キャスト]
理沙役を選ぶ基準。
まず、芝居ができること。
それも台詞のない場面での雰囲気、間の取り方がうまくなくてはならない。
台詞をうまく話す以上に難しい部分だ。
ルックスの部分は先に上げたが、背は高い方がいい。
180センチとかは必要ないが、
165センチくらいあると、理沙らしい存在感が出るだろう。
それと何よりも知的な感じが必要。
賢そうに見えねばならない。
あと、他のいちご娘3人とのルックスのバランス。
あまりにも似ている子が候補にいると、観客が混乱する。
そして10代であること。
今回は高校生の哀しさを描くことが大切。
20才を過ぎて、高校時代の気持ちを忘れてしまった子だと演じる事はできない。
(つづく)
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芳賀優里亜さんとの出会い(3)2005年8月 [キャスト]
理沙はお金持ちのお嬢様。
美形で背が高く、勉強もスポーツもできる。
心理学に興味があり、フロイトがお気に入り。
誰にも心を許さない。取り巻きを使ってイジメをする影番。
でも、本当は寂しがり屋。
見た目のイメージだが、最初はモーニング娘。の後藤真希のような感じ。
が、「真希」はすでに「マキ」がいる。
そこで安易に「後藤」繋がりで、当時CMで活躍していた後藤理沙を思い出し、
「理沙」を考える。第1候補だ。
「由紀」はどうか?
「愛と誠」の女番長「高原由紀」から来ている。
でも、「ユキ」というと、詩でも作っている繊細な少女と感じがする。
個人的な思いだが。
何か不良性と共に、高貴なイメージのある名前はないか?
シナリオのト書きにある名前を見るだけで、それらを感じさせたい。
「エースをねらえ!」のお蝶夫人のような雰囲気。
本名は「竜崎麗香」。「麗香」もなかなかいい。
でも、「レイカ」というのは声に出して言いにくい。
僕が20才の頃、横浜銀蝿が大人気だった。
今やベテラン俳優の杉本哲太も実は銀蠅ファミリーの弟分・紅麗威甦のメンバー。
他にも妹分で、女性ボーカリストもいた。
漢字の名前は忘れたが「リサ」という。
「ロックンロール恋占い」というヒット曲がある。
ここで先の「理沙」と繋がる。
後藤真希的な雰囲気と「リサ」を連想させる「理沙」
これがいい。理沙はそんなイメージで名付けた。
<つづく>
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芳賀優里亜さんとの出会い(2)2005年8月 [キャスト]
本来なら応募者全員と、会った方がいいのだけど、
何百人という俳優と会わねばならず、膨大な時間がかかる。
だから、最初にプロフィールを見て絞り込む。
選ぶ方も真剣だが、選ばれる俳優側も真剣。
役を勝ち取るのは戦い。
どんな小さな役でも選ばれるのは、本当に大変なのだ。
皆、必死なので、一番可愛く撮れた写真を貼ってくる。
本人に会うと「全然違う!」ということも多い。
逆に写真写りはよくないが、実物は魅力的ということもある。
その辺も考えて選ばねばならない。
理沙役は数百のプロフィールから、いきなり10数人に絞った。
その中からさらに、3人を選んだ・・。
その前に、理沙という役。説明しておく。
<つづく>
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芳賀優里亜さんとの出会い(1)2005年8月 [キャスト]
理沙を探せ! 2005/8 [理沙を探せ!篇]
「ストロベリーフィールズ」の製作を公表したとたん、
俳優や事務所から膨大な数のプロフィールが送られてきた。
今も、まだ、どんどん届いている。
プロフィールには顔写真、全身の写真が貼られ。
生年月日、身長、体重、3サイズ、趣味、特技、過去に出演した作品
などなどが書かれている。
グラビアにバンバン出ているあの巨乳アイドルから、
テレビ映画で活躍するあの子まで、希望者が殺到。
若手女優のプロフィールが、製作会社のデスクに高く積み上げられる。
それをスタッフと共に役別に分けた。
夏美は夏美、マキはマキ、美香は美香。理沙は理沙。
すでに夏美とマキは決まっているので、
(夏美=佐津川愛美、マキ=谷村美月)
ここしばらくは理沙を希望する女優のものを、
ひとつひとつ丁寧に見直している・・・。
<つづく>
芳賀優里亜さんとの出会い/序章 [キャスト]
先日、芳賀優里亜さんのことをブログに書いた。
(写真左)
「ストロベリーフィールズ」に続いて
今回の「青い青い空」に出演してもらった話。
同じく、「ストロベリー」に出ていて
「青い青い空」にも出てくれた奈佐健臣さん。
その出会いを以前のブログから紹介。
なかなか、好評だった。
そこで芳賀優里亜さんとの出会いも紹介する。
これも以前書いていた「ストロベリーフィールズ」監督日記。
今から6年前。2005年のブログ。
いかにして、あの芳賀優里亜と出会ったのか?
次回から連載開始!
(つづく)
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岡本プクさんとの再会 [キャスト]
食堂のおばちゃん。
演じるは岡本プクさん。
もう20年ほど前からお世話になっている女優さん。
80年代に大人気だったテレビシリーズ
「跳んだカップル」「跳んだライバル」「跳んだパープリーン」
にレギュラー出演していた方。
そして、あの大林宣彦監督の
「ねらわれた学園」にも出演している。
お母さん役ではない。
薬師丸ひろ子演じるヒロインの同級生役。
もう、20年前の話。
その大林映画に出ていたプクさんに、出演して頂くのはホント嬉しい。
実は今回の役。当初からプクさんイメージで書いていた。
「ちびまる子ちゃん」の町、清水に
住んでらっしゃるのは知っていたが
連絡が取れず、出演のお願いができなかった。
それが今回の映画撮影のことが新聞で報道されたことで
再会!
晴れて、出演をお願いしたのだ。
「青い青い空」が縁で、素敵な女優さんと再会。
これも嬉しい話だった。
少女たちを探す旅・序章(2)20歳過ぎのセーラー服 [キャスト]
いくら可愛くて、いくら若く見えても
20歳過ぎの女優がセーラー服を着ていると
コスプレに思える。
やはり、高校生の役なら、18歳以下。
いや、19歳までは許そう。そして、中学生が高校生を演じるのも大丈夫。
でも、20歳を超えた子が高校生を演じるのは駄目。
不思議なものだけど、
高校を卒業したとたんに女子高生は、別の生き物になってしまう。
たぶん、そこまで抑圧されていたものから開放され
大人になってしまうのだろう。それが成長というものだが、
高校時代の「悩み」や「悲しさ」も忘れてしまう。
10代の思いをリアルに、演じることができなくなるのだ。
だから、僕の映画では19歳以下の子からしか、女子高生役には選ばない。
前作「ストロベリーフィールズ」でも
佐津川愛美、17歳。
谷村美月15歳、
芳賀優里亜17歳、
東亜優14歳
ブログ=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/
全員が10代。
だからこそ、リアルに気持ちが伝わり、多くの人が感動し涙したのだ。
だから、今回の「青い青い空」も本物の10代から主人公の5人を選ぶ。
そう決めていた。
しかし・・・・、今の日本映画の状況。
難しいものがある・・。
(つづく)
続・奈佐健臣さんとの出会い(13ー終)孝太郎君 [キャスト]
すでに完成しているシナリオに、孝太郎君の話を取り入れたい!
孝太郎君の話=>http://takafumiota08.blog.so-net.ne.jp/2010-12-12
でも、どうやって?
彼の俳句を物語の中で紹介したい。どうすればいいのか?
そうだ。那佐さんだ。
奈佐健臣さんの書道道具店店長が、紹介すれば・・。
那佐さんは1人舞台をよくやっている。
1人舞台というのは、文字通り1人なので、
そこにいない誰かを説明、紹介することで、物語を進める。
「青い青い空」の中でも、
孝太郎君を誰かに演じてもらうのではなく
本当に実在する孝太郎君を観客に意識させたい
という思いがあった。
それが出来る人。
そう考えて、那佐さん演じる鉄也の書道道具屋で
孝太郎君の話を紹介するという物語にしたのだ。
果たして、那佐さんはどんな思いで演じ
僕はどのようなアプローチをしたか?
また、別の機会に書かせてもらう。
以下は那佐さんが今回の役を演じるにあたり、書いたブログ。
なかなか、興味深いのでぜひ!
http://kaihikouka.blog15.fc2.com/blog-entry-350.html
続・奈佐健臣さんとの出会い(12)「青い青い空」 [キャスト]
こうして、2005年に監督した
「ストロベリーフィールズ」では
奈佐健臣さんに死神役を演じてもらった。
そして、2007年にスタートする「青い青い空」
実はこの年、今から4年前に
那佐さんのひとり舞台を見せてもらったあと
出演依頼をした。
「まだ、どうなるか? 分からないんですけど
次回作を準備していて、
那佐さんに出てほしい役があるんです」
そういうと那佐さん。笑顔で
「ぜひ!」
と言ってくれた。詳しくはまだ説明できる段階ではなかったが、
実はそのときすでに、書道道具屋の店長という役を考えていた。
今度は人間の役。頑固な職人の役。
それとは別に、映画はある展開を迎える。
2009年暮れ。杉浦孝太郎君との出会いである・・。
続・奈佐健臣さんとの出会い(11)死神役決定 [キャスト]
2005年9月5日
その素晴らしい俳優さん名前は、奈佐健臣!
しかし、あの天下の唐十郎の状況劇場で
地獄の稽古してこられた方なら、そのくらいの演技。
御茶の子さいさいだったかもしれない。
が、僕としては、この人なくして死神はあり得ないと感じた。
通常は、オーディション終了後。再検討。
他の俳優さんとも会ってから、1人を選び、事務所を通してお願いする。
このときも、他に数人の候補がいて、順に会う予定だった。
が、もし、そうやって数日を過ごしている間に、
奈佐さんが別の作品に決まってしまったら・・・。
そう思ったら、いてもたってもいられない。
Oプロデュサーに小声で言う。
太田「今、決めちゃって・・いいですかね?」
P「へ?」
太田「まずいですか?」
P「いや、監督がそう思うならいいですけど?」
太田「では、奈佐さん。死神役。お願いします!」
奈佐「・・・・・・・・・?」
奈佐さん。「は?」という顔をしている。
あとで、いろんな仕事をしたけど、
こんなことは初めてと言われた。僕も初めて。
こうして、一番難しいと思われた死神役。
長い長いドラマを経て、決定したのである。!
その活躍はこちら=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2009-07-18-3
その素晴らしい俳優さん名前は、奈佐健臣!
しかし、あの天下の唐十郎の状況劇場で
地獄の稽古してこられた方なら、そのくらいの演技。
御茶の子さいさいだったかもしれない。
が、僕としては、この人なくして死神はあり得ないと感じた。
通常は、オーディション終了後。再検討。
他の俳優さんとも会ってから、1人を選び、事務所を通してお願いする。
このときも、他に数人の候補がいて、順に会う予定だった。
が、もし、そうやって数日を過ごしている間に、
奈佐さんが別の作品に決まってしまったら・・・。
そう思ったら、いてもたってもいられない。
Oプロデュサーに小声で言う。
太田「今、決めちゃって・・いいですかね?」
P「へ?」
太田「まずいですか?」
P「いや、監督がそう思うならいいですけど?」
太田「では、奈佐さん。死神役。お願いします!」
奈佐「・・・・・・・・・?」
奈佐さん。「は?」という顔をしている。
あとで、いろんな仕事をしたけど、
こんなことは初めてと言われた。僕も初めて。
こうして、一番難しいと思われた死神役。
長い長いドラマを経て、決定したのである。!
その活躍はこちら=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2009-07-18-3
タグ:奈佐健臣