祝・アクセス数30万件突破! [撮影20日目/お寺&学校]
この監督日記。
撮影開始以来、アクセス数が急増。現在、1日平均2000件!!
多くの人がこのブログを読んでくれている。
本当にありがとう。
思えば3年前に製作をスタート。
当時、映画会社の友人に「書道映画を作る」というと
「書道なんて映画にならないよ! 何考えたんだ?」
と完全否定されたものだ。3年前はそんな感じ・・。
どこの会社に話しても「書道なんて・・」と相手にされなかった。
製作開始と同時にスタートさせたこのブログも、
アクセスは1日100件未満。
それが3年後の現在、1日2000件以上!!
さらに、先日、気づかぬ内に!
アクセス総数30万件を突破。
応援の輪が3年で大きく広がったのだと思え、感謝するばかり。
書道取材に1年以上、執筆に1年。そしてロケハンにも1年。
3年がかりの作品。年月がかかったのは題材である書道を
ロケ地である浜松を好きになることから、スタートしたから。
徹底的に取材し、勉強して、映画にしたかった。
派手な部分だけの「書道」。
風景だけの「浜松」を描くことだけはしたくなかった。
題材に、町に、愛がなければ感動作品は作れない。
だから、スタッフにも、キャストにも、
「書道」と「浜松」を好きになるところから。
スタートしてもらった。
その思い。必ず映画に反映されているはず。
「愛」あってこそ、観客に「感動」が届くのだ。
いや、「愛」がなければ「感動」は生まれないのだから。
アクセス数の数だけ、応援団がいると思い、これからもがんばる!
(つづく)
がんばり屋の2人 [撮影20日目/お寺&学校]
明日の準備を終えて、風呂に入る。
そのあと、もう一度、スタッフルームへ。
衣類を始め、荷物は全てスタッフルームにあるのだ。
(普通は各自の部屋に置いている・・が、僕は部屋には寝に帰るだけなので
スタッフルームに置いておくのが便利?)
まだ、午前1時過ぎなのに、スタッフはもう誰もいない。
いや、電灯が全てついている明るい部屋のデスク。
そこに顔を伏せて寝る2人組。
美術部のもっちーと、製作部のえもっちゃん。
最後の最後まで、スタッフルームで仕事。
その最中に2人とも、寝てしまったのだ。
この2人。本当によくがんばった。
そして、撮影中にはいつも笑顔だった。叱られて、暗くなることもなかった。
製作助手はよく、叱られるとゴミ箱を蹴って当たり散らしたりすることがある。
でも、そんな姿一度も見ていない。
いつも元気で、真剣で、いい仕事をしてくれた。
監督である僕が思いっきり演出できるのは、こんな子たちががんばってくれているから。
本当にありがとう。
そんな2人。今日もスタッフルームのデスクの上で寝ている。
せめて、電灯を消して行く。
お休み。そして、明日、最後の1日もよろしく頼む。
(つづく)
明日でクランクアップ [撮影20日目/お寺&学校]
舘山寺の宿舎に戻ってから、スタッフルームで明日の準備。
夕飯を食べそびれたので、差し入れにもらったお菓子をかじる。
でも、明日でクランクアップだ。
通常は最後の最後に、難しいシーンが待っていたりするが
今回は後半戦でクライマックスシーンを次々に撮ったので
超ハードなシーンはもうない。
ただ、重要なシーンが少し残っていて、俳優たちは精神的に大変だろう。
そう考えながら、シナリオを確認していると、
「お先に失礼します!」
と、いつも深夜まで打ち合わせをしている製作部スタッフさえ
次々に部屋に戻って行く。
残っているのは、美術部のもっちーくらいか?
でも、明日の準備ではなく、
すでに引き上げのための後片付けにかかっている。
やはり、明日でクランクアップだ・・・。
まだ1日ある。もう1日しかない。
やっと撮影が終わる。ようやく撮影が終わる。
複雑な気持ち・・・・入り乱れる。
・・・・・・寂しいものが‥‥‥ある。
(つづく)
宿舎へ [撮影20日目/お寺&学校]
バースデープレゼント。バースデーケーキの手配をしていると
かなり遅い時間になった。
「では、舘山寺へ帰ります!」
というと、支援者の方。
「どうやって帰るの? もう、舘山寺行きのバスなんてないわよ! 浜松のバスは
東京と違って、遅い時間まで走ってないから」
ああ、そうなんだ!!といって、製作部に迎えに来てもらうのも気が引ける。
どうして帰ろうか?と考えていると、
支援者のご友人が車で送ってくれるという。
申し訳ありません・・・。
無事、宿舎に帰り着く。
夕飯はすでに済んでいて、聞くと何も残っていないとのこと。
夕飯。食べられなかった・・・。
ぐすん。
(つづく)
バースデーケーキの発注 [撮影20日目/お寺&学校]
春山先生に提灯を預け、今夜中に名前を筆で書いてもらうことに。
受け渡しは明日。
僕は次なる行動。バースデーケーキだ。
製作部に電話すると、まだ、発注していないという。
それでは! と、市内にお住まいの映画支援者の方を訪ねる。
バースデーケーキを作ってくれるところありますか?
電話してくれるが、本日は休業。
で、いろいろと探してくれて、特注ケーキを作ってくれるところを発見!
そして、こうおっしゃる。
「じゃあ、そのバースデーケーキ。
私からのプレゼントということにするわ」
ありがとうございます!
きっと、きっと、みさとも喜びます!
でも、みさとには、そのときまで秘密だ。
(つづく)
プレゼント決定! [撮影20日目/お寺&学校]
間もなく誕生日を迎える出演者へのプレゼントを求めて
中区のすみた屋さんに来た。
浜松まつりが近いので、お客さんも多い。
いろいろ見た中で、決めたのがミニ提灯。
浜松まつりの必需品のミニチュアだ。その提灯。一部に白の長方形のデザインがある。
そこに名前が書ける!春山先生が筆で、名前を入れてくれるという。
そして裏に「浜松」と書いてもらおう。
提灯立ても着いているので、部屋に飾ることもできる。
よし、これで行く!
あとはバースデーケーキだ!
(つづく)
プレゼントは何がいいか? [撮影20日目/お寺&学校]
学芸高校ロケを終えて、
数日後に誕生日を迎える出演者のプレゼント。買いに行こうとしたとき。
いつもお世話になっている、書家の春山先生夫妻とお会いした。
書道指導から、食材調達、お弁当の運送まで、様々な面で助けられている。
その春山先生。町まで車で乗せてってくれるという。
で、その車中相談。
十代の若い女の子へのプレゼント。何か浜松らしいもの。
うなぎ? いや、何か残るものがいい。
奥様にも相談。
「でも、浜松ってなかなか、そういうものがないのよね・・。
博多人形とか、地元を象徴するお土産ものがなくて、ときどき困るんですよ」
で、いろいろ皆で考えて、浜松といえば、浜松まつり。
といって法被を上げても、着る機会がないだろう。
何か飾っておけるもの・・と考えて、祭道具の専門店、すみたやさんへ行くことにした。
(つづく)
次のハッピーバースデーは誰? [撮影20日目/お寺&学校]
撮影終了の翌々日。誕生日を迎える子がいる。
本来は誕生日にサプライズをする。
が、だからといって、お祝いをしないのは寂しい。
あの子も、この3週間。本当にがんばってきた。
撮影開始時に、製作部に相談。
3週間後の打ち上げの中で、サプライズでお祝いをすることにした。
打ち上げ数日前からは、ミチル役の平沢いずみと
デビー役のミッシェルに密かに知らせた。
「***には内緒だよ。真子たちにも伝えておいてね?」
その打ち上げ。いよいよ明日である。
そのバースデーケーキとプレゼント購入せねばならない。
と言う訳で、ロケバスで宿舎には帰らず、
一人、町に出ることにした・・・。
(つづく)
ハッピーバースデー! [撮影20日目/お寺&学校]
クランクイン前。出演者のプロフィールを調べた。
撮影中に誕生日が来る子が、いるかどうか?
映画撮影では撮影中に、誕生日を迎える子をサプライズで祝う。
僕もそういうことが大スキで、かなり早い段階から計画する。
残念ながら、撮影中はいなかった。
が、一人。撮影直前に誕生日を迎える子がいた。
三美子役の橋本わかなである。
ちょうど、書道特訓をしていた頃。
誕生日に特訓はなかったが、2日後に皆が集まり練習。
そこでバースデーケーキを買っておいて、練習中にサプライズ!を計画。
事前に他のメンバー。相葉香凛や平沢いずみたちにも根回し。
書道指導の先生にも了解を取って、直前まで皆、知らん顔。
練習中に僕が、駅中にあるケーキ屋に走る。
わかなちゃん。手を洗って部屋に帰ってきた瞬間に、
ハッピーバースデーの歌を歌い、ケーキが登場!
わかなちゃん。びっくり! そして大感激!
皆で、ケーキを食べ、誕生日を祝った。
で、実は、もう一人。撮影終了直後に誕生日を迎える子がいる。
(つづく)
タグ:橋本わかな
あと片付け! [撮影20日目/お寺&学校]
本日の撮影は終了。
スタッフはあと片付けに入る。
いよいよ、明日がクランクアップ。
泣いても、笑っても、最後の撮影なのだ。
そして、実は、もうひとつのイベントがある。
そのために、僕はロケバスに乗らず、1人。浜松駅方面に行く。
(つづく)