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”ダークナイト ライジング”素晴らしかった! [映画感想]

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この夏、一番の話題作

 ”ダークナイト ライジング”

 見て来た。

 これは”バットマン ビギンズ” ”ダークナイト”と続く

 三部作の最終章である。

 80年代にスタートした”バットマン”シリーズ。

 どうも漫画チックで

 (ま、漫画なのだが・・つまり、コミック感を生かした映画化)

 日本人には受け入れにくいものがあり、いずれもヒットしていない。

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 そう思ったのかどうか。監督のクリストファーノーランは

 ワーナーブラザースに乗り込み。

 新たな”バットマン”を作りたいと直訴。

 物語の最初からやり直したのが今回のシリーズ。

 期待はしていなかったが、”ビギンズ”はなかなかの出来

 二作目の”ダークナイト”はまさか!の感動作。まさかの、涙涙!

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 大期待の完結編だが、こうした場合。たいてい期待はずれで終わる

 心配しながら映画館へ。先行上映で見る

 最初は”そんな話をじっくりと見せていてどうする? 早く核心に入らないと!”

 と同業者的発想で見てしまい、ハラハラ

 物語的には”ダークナイト”の方がよく出来ていて

 このまま盛り上がらずに終わるか?と思えて来たからから、大転回。

 どんでん返しの連発!

 ハリウッド映画は金を掛けたアクションは得意だが

 ノーラン監督がうまいのは、物語で見せること。伏線が生きて来ること

 最近のハリウッド映画は物量ばかりで、疎かにしていた部分がこの映画では生きる

 何と、一作目の伏線が三作目にして生きるなど

 実にうまい。アクションより、このような描写が盛り上がる。

 クライマックスはもう手に汗握る展開。

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 前作に続き、涙と感動の結末だ。

 テーマ的にネタバレになるが・・

 従来のアメリカ映画は1人のヒーローが全てを解決し、国民を助けた。

 が、ダークナイト=バットマン1人では、それができない。
 
 おまけに彼は絶対に人を殺さない。

 これも従来のアメリカ映画では

 人をいっぱい殺した者がヒーローだった。

 そして、希望は受け継がれるということ。

 警官から少年へ。バットマンから刑事へ。刑事から少年へ

 これがこの映画のテーマだ。

 ”子供たちに希望を語れ! それが大人の役割だ”

 そこの感動が起こり、涙が溢れる。

 そして、いつものようにエンディングに出るタイトル

 素晴らしかった!

 これから見る方はぜひ、1、2作目の復習をしてから劇場へ。

  5年前にこのブログで書いた”ダークナイト”の記事
  http://takafumiota08.blog.so-net.ne.jp/2008-08-10


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劇場版「相棒Ⅱ」 [映画感想]

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 先日、劇場版「相棒Ⅱ」を見た。

 この正月映画。皆、厳しいと言われる中、

 唯一、凄い!との評判を聞いていた。

 テレビシリーズも欠かさず見ているので期待して行ったら・・

 本当に凄かった!

 まるでコスタ・ガブラスの映画。

 見ていて胸が詰まり、涙が零れる。

 「刑事もの」というと、70年代「太陽にほえろ」90年代「踊る、大捜査線」

 と人気シリーズがあったが、

 それぞれ時代に合った作品で人気を得た。

 2010年代はやはり「相棒」

 見事に時代を反映している。

 で、思ったのは僕が監督した「青い青い空」と同じ構図であること。

 「え〜〜〜〜〜、青春ものと、刑事もので、全然違うじゃないか!」

 と言われそうだが、同じ構図なのだ。
 
 そして、なぜ、多くの人が「青い青い空」に感動してくれたか?

 の理由も良く分かった。

 とにかく「相棒Ⅱ」は凄い作品だ。

 時代が生んだ作品である。






 

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「アイアンマン2」 [映画感想]

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 古い名作ばかりでなく

 新しい映画を見ることも大切。

 映画は時代を反映する。

 今を表現すること重要。

 「アイアンマン2」「時をかける少女」(昨年のリメイク版)

 借りて来る。

 が、「アイアンマン2」途中で、集中力が続かなくなる。

 映画のせいではない。

 まだ、体調がよくないようだ。

 本日はこれまで。

 (つづく)

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感動体験!アンビリーバボー」 [映画感想]

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 過去の名作ばかりではない。

 レンタル屋で借りた「感動体験!アンビリーバボー」

 というDVDも見た。再現ドラマの作品。

 実はこれ「青い青い空」に出てもらった

 ミチル役の平沢いずみ

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 が出演している。

 で、見てみた。ミチル以外の役をどう演じているか?

 興味がある。

 思ったのは、やはり、平沢。存在感がある!

 出てくるだけでいい!

 最初に会ったときと同様に、大いなる可能性を感じた。

 今回の映画で、平沢いずみという女優と出会えたこと。
 
 最も衝撃的な出来事のひとつだった。

 その平沢の凄さ。現場での努力。

 このブログで早く紹介したい。

 本当にスゴイ奴なんだ。その話もいずれ。

 (つづく)

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★第ニ話「家族の守り神」
タグ:平沢いずみ
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「野菊の如き君なりき」 [映画感想]

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 今回の「青い青い空」

 大林宣彦監督を始め、何人かの方から

 「木下恵介監督の良さを引き継ぐ作品」

 というような凄い評価を頂いた。

 木下監督。日本映画史に残る巨匠である。

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 そして浜松出身。

 (木下恵介記念館は浜松にあります=>http://www.hcf.or.jp/facilities/kinoshita/

 「二十四の瞳」「野菊の如き君なりき」

 「カルメン故郷に帰る」「喜びも悲しみも幾歳月」

 名作の数々を世に出した、巨匠である。

 当時は黒澤明監督と並び、人気を二分。

 キネマ旬報のベストテン。何度も黒澤を押さえてベスト1に選ばれている。

 多くのヒット作を世に出した。

 そんな凄い巨匠の何を「青い青い空」は引き継いでいるのか?

 未だに良く分かっていない。で、

 そんな木下監督の「野菊の如き君なりき」を見る。

 日本の美しい風景。純愛。人々の暮らし。無常。そして死。

 何だか、分かる気がした。

 (つづく)


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「狂った果実」 [映画感想]

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 「狂った果実」は現在都知事の石原慎太郎・原作小説の映画化。

 フランスのニューベルバーグ作品に影響を与えたと言われる。

 白黒の画面。当時の鎌倉の風景が魅力的。

 石原裕次郎、津川雅彦、北原三枝、岡田真澄

 皆、とても若い。1956年。日本映画黄金時代の作品。

 今から54年前の映画。

 見ていると、「青い青い空」に出演してくれた

 長門裕之さん。

 出ていた。もの凄く若い。

 その頃から活躍されている長門さんに出て頂けたこと。

 今も、光栄に思っている。

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そんなジャンルを超えた映画? [映画感想]

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 試写会ではいろんな人が感想。聞かせてくれた。

 そんな中に、こんなのがあった。

 「**ガールズや**ボーイズという映画は多いですけど

 この『青い青い空』は、そんなジャンルを超えた素敵な映画に

 なっていると思いました!」

 「シコふんじゃった!?」あたりから始まった

 「カルチャー挑戦ムービー」とでもいうべきジャンル。

 多くのが作られた。

 相撲、ジャズ、シンクロナイズド・スイミング、合唱、俳句・・。

 もちろん、その内の1本を狙ったつもりはないが

 そんなカテゴリーであると言えば、理解してもらいやすいことはあった。

 なのにタイトルを変更。分かりにくくなるかと思い不安だったが、

 そのジャンルを超えていると言われて感激。

 「青い青い空」にしてよかったと思える瞬間だった・・。

 (つづく)

 
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「告白」とある青春映画(4 [映画感想]

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 「告白」では冒頭の松たか子のシーンだけで、

 何日かかったか?という撮影。

 照明も撮影も、編集も、時間がかかる凝ったものばかり。

 俳優も皆、素晴らしい。演技とは思えない芝居が続く。目を離せない。

 痛いほど悲しみが伝わってくる。

 対して、昨年の青春映画。引き絵で、延々と会話を撮るシーンが多い。

 楽して早く撮れる方法だ。
 
 光と陰のないベタッとした照明も、一番早くて楽なやり方。

 俳優から「悲しみ」も「喜び」も伝わって来ない。

 それは監督が「思い」も「愛」も伝えていないから。

 すると、不思議なほど物語が盛り上がらない。

 ただただ、スクリーンの中で他人事がつづく。

 どんな詰まらない映画であろうと、作るのは大変。

 作り手として簡単に映画を批判したくない。でも、愛のない作品は許せない。

 愛されない子供は歪んでしまう。映画も同じだ。

 監督の「思い」が「愛」がいかに大切か? 

 それが映画に魂を吹き込み。力を与えるのだと、再確認させる2作だった。

 (つづく)


 

  
タグ:告白
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「告白」とある青春映画(3 [映画感想]

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 「告白」の監督。

 以前の作品で、照明の準備に24時間かけたと聞く。

 通常はせいぜい、数十分。30分でも遅い!と言われる。

 それが夜明けからライトを準備。日が昇り。

 小学生が登校して行く。

 準備を続けていると、その小学生たちが下校してくる。

 そして日が暮れるが、まだ準備は終わらない。

 まるで黒澤組のような撮影をするので、照明部が激怒。

 全員が途中辞めて、新たに別の照明部を雇ったと聞く。

 尾ひれがついて、大げさな話になっているかもしれない。

 が、そこに監督の思いが見えてくる。

 そこまでしても、実現したいライティングがあったのだ。

 そのライティングでないと、撮れない場面がある。

 それは、作品に愛情があるということ。

 照明だっていくらでも、手抜きができる。でも、全力でかかる。

 作品への「思い」があるから全力でかかる。

 「いい作品にしたい!」「この思いを伝えたい!」

 だから、もの凄い作品になる。

 だから、「松子」も「パコと魔法の絵本」も「告白」も、あんなに素晴らしいのだ。

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 (つづく)


タグ:告白
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「告白」とある青春映画(2) [映画感想]

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 映画というのは不思議なもの。

 監督に「愛」や「思い」がなければ、作品が輝かないのである。

 どんな可愛い女優でも、

 監督がその子を好きになれなければ、その子は魅力的に見えない。

 作品を愛してなければ、面白い映画にはならない。

 監督でなくてもいい。プロデュサーでも、脚本家でも、誰かがその作品を愛していれば

 まだ、輝く部分がある。

 が、その映画は見事なくらいに、誰も作品を愛していない。

 スタッフであった友人から説明されなくても、愛のないことは・・。

 画面に出ていた。

 それに対して「告白」が凄いのは、やはり「思い」があること。

 「この映画を作らねばならない!」「これを世間に見せるんだ!」

 そんな「愛」を超えた「怨念」とも言える「思い」が全編を貫いていた。

 それが観客の心を掴んで放さず、ラストまで引きずって行くのだ。

 (つづく)

 

タグ:告白
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