ロケ地の条件?(7)映画が町をPR! [製作開始!]
2007年 春
先にも書いたが、現在、自治体による映画ロケ誘致が盛ん。
日本中の自治体が必死にロケ地誘致を行っている
大林監督の「尾道シリーズ」を始め、映画の撮影をしたことで
ロケ地が有名になり、多くの観光客が訪れるからだ。
フィルコミが無料で様々なお手伝いをしても、
その何百倍も町のPR効果が上がる。
長野県。その対費用効果が50億円になったと聞く。
だから、自治体はフィルコミを組織。
力を入れているのである。
ただ、そんな時代でも、
フィルコミに電話すると、なぜか市役所の観光課!につながり
職員がいやいや対応。やる気ゼロ。
ということもある。
フィルコミを新たに作るのではなく、
観光課にフィルコミの仕事を負担させているのである。
職員たちの自発的なものではなく、上から命じられて担当している、
だから”町をアピールしよう!”という意欲がない
面倒な仕事が増えた・・と思っていることも多い。
当然、問い合わせにはお役所的な対応。
そんな町で映画を撮っても協力は見込めない・・。
その手の町。意外にある。
今回の町・・・どうなのだろうか?
(つづく)
「天まであがれ!!」ロケ地めぐりの旅 2007年2月 [製作開始!]
浜松で「天まであがれ!!」を見たあと。町を歩いた。
よし! ロケ地を探してみよう。
といっても、尾道のようなロケ地MAPはない。
とにかく歩きまわって探す。発見第1号。
佐津川愛美演じる楓ちゃんが、憧れの先輩に会う店。
浜松まつりの道具や法被を売っているお店。
中に入ってみる。映画と全く同じで感激!
ここでさっちゃんが撮影したのか・・・と思うと不思議な気持ち。
佐津川さん。僕の監督作「ストロベリーフィールズ」で主演デビューを果たした。
その後、大活躍。娘ががんばっているように思え、応援している。
その現場のひとつに来れたのは、うれしいことだ。
法被。買って、着て帰ろうか? と考えたが、一緒に来た友人が
「それだけはやめてほしい・:・・」
と言われ断念。
背中に竜の刺繍の入った真っ赤な法被を着て、新幹線に乗りたかったのに・・。
タグ:天まであがれ!!
佐津川愛美・主演「天まであがれ!!」(下)(2007/02/11) [製作開始!]
僕の前作「ストロベリーフィールズ」で、主人公・夏美を演じてくれた我らが佐津川愛美
「天まであがれ!!」での役どころは高校生。吹奏楽部でトランペットを担当している。
そういえば、だいぶん前のさっちゃんのブログで、トランペットを吹く写真があった。
頑張り屋の佐津川のことだから、吹き替えにせず、自分でも練習したのだと思える。
そして、さっちゃんが凄いのは毎回、キャラを変えて演じていること。
通常、俳優というのは役が変わっても、同じスタイルの演技をすることが多い。
アメリカでいえばキアヌ・リーブス。「マトリックス」でも最近の「コンスタンティン」でも、どちらもキアヌ・リーブス。
ロバート・デ・ニーロのように毎回、違うキャラを演じる俳優は少ない。
なのに佐津川は全くの別人だったり、似ていても微妙に違うキャラも演じ分ける。
僕が監督した「ストロベリーフィールズ」では気の弱い、孤独な女子高生。
「天まであがれ!!」は、勝ち気で行動的なお姉さん。
「ブレスト」は英語もできる品のある優等生。
「トゥルーラブ」ではおしゃまな運動部員。
同じ行動的なキャラでも、微妙に違うのである。 そのことを一度、本人に聞いたことがある。
佐津川は演じるときの方法論を真剣に説明くれた。
役作りの計算があること。そして、自分のキャラをどう演じるか?だけではない。
まわりのキャラも考えて、それぞれが立つように考えていると話してくれた。
なるほど・・・やはり、そうだよなあ・・。さすが佐津川と思ったものだ。
だから佐津川愛美を「日本のジョディ・フォスター」と、僕は呼ぶ。
そんなさっちゃんの好演した「天まであがれ!!」。
「友情」と「親子の絆」を描いた心温まるもの。
何より作った人たちの愛情を感じる。素敵な映画だった。
浜松まで見に行ってよかった・・。
(「天まであがれ!!」東京はこの夏ー2007年ーに公開です!)
タグ:天まであがれ!!
佐津川愛美・主演「天まであがれ!!」(中)2007年2月11日 [製作開始!]
「天まであがれ!!」の物語の舞台は、浜松。
転校してきた小学生の男の子は、パイロットである父を亡くしていた。
そのため佐津川愛美扮する親戚の楓ちゃんの家で、母共々に世話になっている。
転校早々。地元小学生と衝突。凧上げ対決となる。
そこで加勢してくれたのが凧造りの名人(宍戸錠)と、楓ちゃん(愛美ちゃんです)。
笑いあり、涙ありの家族ムービーになっている。
一番の注目はやはり佐津川。さすが日本のジョディ・フォスターと思わせるシーンが何度もあった。
(つづく)
佐津川愛美・主演「天まであがれ!!」(上)2007年2月11日 [製作開始!]
ある映画が浜松市で、特別上映されることを知る。
市民グループによる公共施設での上映だが、前々から見たかった映画。行くとこにした。
タイトルは「天まであがれ!!」出演は佐津川愛美!
そう、僕の監督作「ストロベリーフィールズ」の主演を務めてくれた佐津川が、すぐあとに出演した映画である。
それだけでなくスタッフも、「太田組」のメンバーが何人もいる!
ラインプロデュサー、チーフ助監督、製作部・・。
そんな彼らを訪ねて「天まで」のスタッフルームに行ったこともある。
いろんな機会に話を聞いていたので、完成。公開を楽しみにしていた。
「ストロベリーフィールズ」の試写会に佐津川が来た日も、そのあと「天まであがれ!!」のアフレコがあると話していた。
そう、そのときに佐津川から次の作品が決まったとも聞いた。テレビドラマの「ギャルサー」。そんな話をしたのが、ちょうど去年(2006年)の今頃だった・・。
が、残念ながら東京での上映は未だにない。(2007年2月現在)
DVDにもなっていないので、どこかで見るチャンスはないかと思っていた。
ら、たまたま浜松で特別上映されると知る。新幹線で見に行った!
(つづく)
タグ:天まであがれ!!
ロケ地の条件?(8-終)愛と理解 [製作開始!]
形だけのフィルム・コミッション。
そんな町で撮影すると、いろんな意味で問題が起こる。
ロケ地を選ぶ上で必要なもの・・・
映画に対する「理解」。題材に対する「愛」
いずれにしても「愛」がない街では、撮影できない。
本当に書道が盛んなのか?
そこに「愛」はあるのか?
理解はあるのか?
自分の目で、確かめること。大切・・・。
ロケ地の条件?(7)映画が町をPR! [製作開始!]
先にも書いたが、現在、自治体による映画ロケ誘致が盛ん。
日本中の自治体が必死にロケ地誘致を行っている
大林監督の「尾道シリーズ」を始め、映画の撮影をしたことで
ロケ地が有名になり、多くの観光客が訪れるからだ。
フィルコミが無料で様々なお手伝いをしても、その何百倍も町のPR効果が上がる。
長野県。その対費用効果が50億円になったと聞く。
だから、自治体はフィルコミを組織。力を入れているのである。
ただ、そんな時代でも、上からの指示を受けただけ。
形だけのフィルコミしか持たない町もある。
(つづく)
ロケ地の条件?(6)フィルムコミッション [製作開始!]
今回の映画、撮影をする街の条件。
題材の書道が盛んなこと・・・が、まずひとつ。
そして、やはり映画なので絵になる風景があるか? 大事。
また、映画に対する理解もないと難しい。
それを確かめるため、映画人はまずフィルムコミッションにコンタクトする。
通称・フィルコミ。映画が好きな人が集まり、映画撮影を応援する団体。
ロケ場所の紹介、手配。エキストラ集め、警察、消防への連絡。
その他、いろんな面で撮影隊を応援。無料でバックアップしてくれる。
映画作りに精通した人々の集まり。
そんなフィルコミに連絡してみると、その街の映画への理解度が分かる・・・。
(つづく)
ロケ地の条件?(5)本命はすぐ近所? [製作開始!]
映画を撮影するにふさわしい街を探していた。
何人もの書家の先生たち。書道の盛んな街を教えてくれた。
皆、同じ町だった。
しかし、第2、第3の条件もある。
先にも書いたが、あまり東京から遠いと交通費が大変。
地方ロケは経費が大変・・・あまり遠くない方がいい。
幸い、その町は東京からさほど遠い距離ではなかった。
少なくても飛行機に乗る必要はない。
(つづく)
ロケ地の条件?(4)書道が盛んな町 [製作開始!]
その題材となるものを愛する街。
そう考えると、今回の題材は「書道」。
書道を愛する街。書道が盛んな街。書道人口が多い街。
というのが大切。
ここしばらく、お世話になった書家の先生方お聞きした。
書道のさかんな街。上げてくれた・・・・・。
(つづく)