夕食は中華 [撮影19日目/お寺&病院]
本日の夕食は、中華。
かなり豪華版。
中華は大好きなので、うれしい。
食べていると、製作部が呼びに来た。
緊急ミッション!
食べるの中断、スタッフルームへ。
2時間後。問題が片付き、ようやく食堂へ戻って来たとき。
もう誰もおらず。
1人で、冷えたご飯と酢豚を食べた。
監督業・・・は、わびしい。
(つづく)
ビールの差し入れに感謝! [撮影19日目/お寺&病院]
地元浜松の方。そして、俳優の事務所から
さらには、東京の友人Nさんからも
このところ続いて、缶ビールの差し入れを頂いた。
感謝です。
撮影が終わり、風呂に入り、夕飯を食べる前の一杯!
その瞬間にスタッフはこう思う。
「ああ、今日も終わった。明日の撮影もがんばろう!」
その原動力となるのがビール。
毎晩、最低でも1ダースはなくなる。
それを差し入れて頂けるのは、本当にありがたい。
でも、僕は禁酒!
撮影が始まって以来、睡眠時間は平均3時間半。
この体力でビールを飲むと即、ダウンだ。
明日の準備もある。深夜過ぎまで寝ることはできない。
けど、その分を技術パートの若い連中。飲んでくれているので安心!
(つづく)
撮影終了まであと2日(下)素敵な子供たち [撮影19日目/お寺&病院]
冨田佳輔君。帰ったあと。
今、浜松に残っているのは、
相葉香凛。草刈麻有。橋本わかな。田辺愛美。平沢いずみ。
皆、本当にがんばってきた。健気に、必死にがんばった。
僕はかなり厳しい宿題やミッションを与えて来た。
でも、皆、それをこなし、期待以上の成果を見せてくれた。
書道特訓、演技稽古、暇さえあれば、自主トレをしていた。
皆、俳優経験は乏しい子ばかり。
ほとんどが十代。遊び半分のサークル活動気分になりがちな年齢。
なのに、本当に真剣だ。
日々のハードな撮影で書けていないが、1人1人に感動エピソードがある。
あの子たちの芝居で、1人に1度ずつ泣かされた。
そんな話。また詳しく書く。
本当に素敵な子たち。
しかし、そんな連中との撮影も、あと2日で終りだ・・・。
(つづく)
撮影終了まであと2日(上)ミチルは帰らない! [撮影19日目/お寺&病院]
卓也役の冨田佳輔君、出番が終了し帰京した。
寂しくなる。
だが、ミチル役の平沢いずみ、デビー役のミッシェル。
すぐには東京に戻らず。クランクアップの日まで宿舎に滞在するという。
うれしい話だ。何週間も一緒にがんばった俳優やスタッフがいなくなるというのは
家族がいなくなるような気持ちになる。
特に今回は本当に素敵なメンバー。より別れが辛い。
平沢いずみは撮影の中盤あたりから、こう言っていた。
「クランクアップの日は、絶対に泣いちゃいますよ! 絶対に泣いてしまいますよ」
そのとき僕は、アハハと笑って答えたが、
いざ、その瞬間が近くなると、僕の方が号泣するのではないか?
と思えてきた。今日の病院ロケ。冨田君と平沢の最後の撮影終了後。
花束を渡すとき、本当に泣きそうになった。
子供を一人なくした父親のような気持ちか。
教え子が卒業していく教師の気持ちか。
別れがとても辛い。
冨田のみならず平沢までいなくなると、本当に泣いてしまいそうだ。
こんなことなら、ミチルの出番。もっと増やしておくんだった・・と後悔。
そんなことを考えながら、明日の準備をスタッフルームでしていた。
開放になっている扉から、廊下を歩いているミチルが見えた。
真子やトン子。そして三美子も一緒。食事に行くようだ。
ホッとした。ミチルはまだ浜松にいる。
真子も、みさとも、三美子も、トン子もいる。
5人娘はいつもと同じように、はしゃいでいた。
でも、あとの4人の出演も明後日で終了する・・・。
何だか寂しい・・。
(後半へ)
タグ:平沢いずみ
続・冨田佳輔くんの思い出2 [撮影19日目/お寺&病院]
今回の映画は5人の女の子が主人公である。
でも、いつしか、主人公は6人になっていた。
6番目の主人公。卓也。演じるは、冨田佳輔。
演出部の全員が冨田君の努力を認め、出番を増やした。
でも、その出演シーン。全て終了した。
次の仕事があるということで、病院の撮影が終わった足で東京に戻った。
宿舎に帰ると、もう彼の姿はない。
テーブルの上に残されたCDを手に取る。
撮影はあと2日あるが、急に寂しくなった・・・。
彼のこと。また、いずれ詳しく書く。
(つづく)
タグ:冨田佳輔
続・冨田佳輔くんの思い出 [撮影19日目/お寺&病院]
冨田佳輔演じる卓也、単なるコメディリリーフではなくなる。
卓也の設定にマイケル・ジャクソンが好きというのがある。
台詞で一言うだけ。なのに冨田君。ロックの勉強を始めた。
それを見て「ロックが好き」という設定を卓也に加える。
オタクの卓也、ロック少年になった。
冨田君にマイケル・ジャクソンやブルース・スプリングスティーンのCDを貸す。
CDプレイヤーを持って来ていて、ホテルの部屋で何度も聴いていた。
宿舎の廊下を歩いていると、後ろから声がする。
「監督! 風呂行くんですか? 僕も一緒に行っていいですか?」
宿舎の風呂に一緒に入り、役作りの話を何度もした。ロックの話もした。
翌日はまた提案をしてくる。卓也をどう演じるべきか? 必死に考えていた。
こんなに努力をする十代の男の子を他には知らない。
(つづく)
タグ:冨田佳輔
冨田佳輔くんの思い出 [撮影19日目/お寺&病院]
宿舎に戻り、スタッフルームに行くと
テーブルの上、マイケル・ジャクソンのCD。
冨田佳輔君に貸していたものだ。
病院ロケが終わり、彼が挨拶に来たとき、
「テーブルの上に置いておきます。長い間、ありがとうございました」
と言っていた。
冨田佳輔。
書道部、唯一の男子部員、卓也の役。
どちらかというとコメディリリーフの役回り。間抜けな男の子の役。
そんな冨田君。もの凄い努力家だった。
まず、書道特訓でがんばった。本当にうまくなった。
そして演技についても、
毎日のように質問をしてきた。提案をしてくる。
「明日のシーン。***のようにしてみたいんですけど、
いいですか?」
やがて、卓也のキャラを広げ、
シナリオに書かれた卓也を成長させてしまった。
(後半につづく)
タグ:冨田佳輔
さよならミチル。さよなら卓也。 [撮影19日目/お寺&病院]
次に卓也(冨田佳輔)の入院シーンを撮影。
クラスメートの真子(相葉香凛)たちが、卓也を見舞うシーン。
この場面で卓也役の冨田佳輔君。
そしてミチル役の平沢いずみさんの出演が全て終了した。
先にミッシェルに続き、また2人。
永遠の別れではないのに、なぜ、こんなに辛いのか?
泣きそうになってしまう。
撮影での別れは数々あったが、涙がこぼれそうになったのは初めてだ。
2人とも、数々の思い出がある。
冨田君についても、平沢についても、本当に書ききれないほどの思い出がある。
そして、2人とも、本当によくやった。
製作部が用意してくれた花束を渡し、
2人と抱き合って、別れを惜しんだ。
平沢いずみのブログ=>http://ameblo.jp/1zum123/day-20100417.html
(つづく)
クラスメートの真子(相葉香凛)たちが、卓也を見舞うシーン。
この場面で卓也役の冨田佳輔君。
そしてミチル役の平沢いずみさんの出演が全て終了した。
先にミッシェルに続き、また2人。
永遠の別れではないのに、なぜ、こんなに辛いのか?
泣きそうになってしまう。
撮影での別れは数々あったが、涙がこぼれそうになったのは初めてだ。
2人とも、数々の思い出がある。
冨田君についても、平沢についても、本当に書ききれないほどの思い出がある。
そして、2人とも、本当によくやった。
製作部が用意してくれた花束を渡し、
2人と抱き合って、別れを惜しんだ。
平沢いずみのブログ=>http://ameblo.jp/1zum123/day-20100417.html
(つづく)
松坂慶子さん登場! [撮影19日目/お寺&病院]
最初、松坂慶子さんが出演してくれると聞いたとき。
信じられなかった。
僕が学生時代から大人気のトップ女優。
その人が僕が監督する作品に?!
シナリオを気に入ってくれたからだと聞き、さらに恐縮。
それでも信じられず、打ち合わせ、衣装合わせで
お会いしてようやく現実感が出てきた。
さて、その松坂さんの役所だが、
八代先生(波岡一喜)のお母さん役。
本日は入院シーンを撮影する。
(つづく)
病院ロケ [撮影19日目/お寺&病院]
本日の午後。
ロケバスで移動。
とある大きな病院へ。
いよいよ、松坂慶子さんの登場だ。
(つづく)