初日の午後 書道教室ロケ(4)本ものみたい [撮影初日の思い出]
写真上。舞阪の神社横の会館。
ここを書道教室として使わせて頂く。
現在、撮影の準備中。
どう見ても書道教室でしょう?
美術部さんがいろんな物を持ち込んで、書道教室にしてくれたのだ。
このあとの撮影でも、ほんとびっくりするようなマジック。
見せてくれる。それも順次、ご紹介する。
さて、ここを真子ーしんこ(相葉香凛)とみさと(草刈麻有)が覗くというシーン。
書道教室の生徒役にも、多くの浜松市民の方が参加してくれた。
実は皆、かなり書道ができる人ばかり。
さすが、書道の町・浜松である。
そんな中に、!?という子たちの顔が何人かいた。
(つづく)
初日の午後 書道教室ロケ(12)英語の台詞? [撮影初日の思い出]
さて、撮影現場に戻ろう。
真子ーしんこ(相葉香凛)とみさと(草刈麻有)が覗く書道教室。
中では、静かに書道の稽古が行われている。
その中に、真子たちの知った顔。
ミチルとデビー先生だ。
ミチルを演じるのは平沢いずみ。
今回の俳優陣で、期待の1人だ。
いずれ詳しく書くが、
とにかく、凄い奴なんだ!
さあ、このシーンの台詞が面白い!
全て英語である!
(つづく)
初日の午後 書道教室ロケ(11)面白さ伝わる [撮影初日の思い出]
だから、主人公の真子ーしんこは、
「書道なんて興味ない!」「嫌い!」
という設定した。
その子が少しずつ、書道の魅力を知って行く展開にするば、
書道に興味のない人も、書道のことを知らない子でも、書道に偏見にある輩も、
主人公と一緒にゼロから書道を知って行く、
という体験をしてもらえる。すると・・
「なるほど! 書道って結構、おもしろいよな!」
と思ってもらえ
書道の魅力。書道の持つテーマが伝わるのだ。
だから、この種の作品の主人公は「書道が嫌い」ということ。
大切なのである。
今回の映画「青い青い空」では、学校では教えない
書道の様々な知識が紹介される。
映画を見た観客のみなさんはきっと、
真子ーしんこ(相葉香凛)と共に、
「へーー、書道ってこんなふうだとは思わなかった! 」
「なかなか面白いなあ!」
と思ってもらえるはずだ。
(つづく)
初日の午後 書道教室ロケ(10)お説教ではいけない! [撮影初日の思い出]
今回の映画「青い青い空」の題材は書道。
その書道の魅力を通して、親子に大切なことを伝える。
それがテーマ。
教育映画等でよく失敗するのが、テーマを押し付けてしまう場合。
「こんなに***は素晴らしい。***のようにあらねばならない!」
それでは、お説教だ。
若い観客は反発するだけ。
今回の場合でいえば、書道に興味のない人が見ても
「書道って面白そうだな〜」「へーーー知らなかったなあ」
と思ってもらうことが大切。
「書道は素晴らしいんだぞ!」
というところからスタートしてはいけないのだ。
(つづく)
初日の午後 書道教室ロケ(9)野球ならok? [撮影初日の思い出]
もし、これが「書道大スキ!」ではなく
「野球大スキ!」という主人公ならOK。
野球が好きな子供、たくさんいる。
その子の気持ち。多くの人が理解できる。
観客はすぐに共感し、感情移入。
物語に入って行ける!
ところが今の時代、書道はマイナーな分野。
現在も書道人口は、激減の一途。
僕の子供の頃のように、多くの子供が書道教室に通う時代ではない。
書道に興味を持つ若い人は、残念ながら非常に少ない。
そんな時代に、書道大スキな子が主人公だと
「なんで、書道なんか好きなの?」「何がおもしろ訳?」
と思われて、主人公に共感したり、感情移入をしてもらえない。
単なる変人に思われる。
変人が映画の中で、いくら書道の魅力を語っても、
観客には伝わらないのだ。
観客が主人公に共感してこそ、物語の世界に入れる。
だから、こう考えた!
(つづく)
初日の午後 書道教室ロケ(8)なぜ、真子は書道が嫌いか? [撮影初日の思い出]
先に紹介した書道教室シーンのあらすじ。
読んでいて、気づいただろうか?
この映画「青い青い空」のテーマは
「書道を通して、親子に伝える大切なこと」
なのに、真子ーしんこ(演じるは、相葉香凛!)は日本の伝統大嫌いというキャラ。
「なんで主人公が書道嫌いなの?」
と思った人もいるだろう。
でも、そこが大事な点なのだ。
この種の物語で失敗しがちなのが、書道の魅力を伝えるテーマだからと
書道大スキという主人公が
「書道の魅力を語る」というものにしがち。
でも、一般の人に書道の良さを伝えることはできない。
テレビショッピングなら、商品をひたすら褒め続けることも大切だが、
映画は、それではいけない。
その理由。説明する。
(つづく)
初日の午後 書道教室ロケ(7b)ストーリー紹介 [撮影初日の思い出]
この書道教室シーン。少し解説する。
みさと(草刈麻有)に「書道部に入ろう!」と、誘われた真子ーしんこ(相葉香凛)
学校の帰り道、書道教室を覗く。
中では、生徒たちが真剣に書道練習。
そこに、同級生のミチル(平沢いずみ)とデビー先生(ミシェル)もいる。
でも、現代っ子で日本の伝統が大嫌いな真子には、
書道は魅力のない、辛気くさいものに見えてしまう。
物語が進むに連れて、真子も書道の知らなかった魅力に気づいて行くのだが
このときはまだ、そこまで至らないという場面なのだ。
(つづく)
初日の午後 書道教室ロケ(7)卓也の弟 [撮影初日の思い出]
さらに、もう一人。
卓也(冨田佳輔)の弟、小学生の航太君だ。
出番は明日だが、これも演出部の計らい。
事前に撮影に来てもらい、少しでも現場に慣れておいてもらおう。
という考えなのだ。
写真は後ろから撮っているので、分かりにくいが
撮影第2日目は彼がメイン俳優となるので
その際に改めてご紹介する。
先にトン子(田辺愛美)と三美子(橋本わかな)が
「会いたーーーーい!」
といったのがこの航太君。
感想は? と聞くと
「可愛ーーーーーーーい!」
とのことだった。
(つづく)
初日の午後 書道教室ロケ(6)卓也の友達 [撮影初日の思い出]
舞阪の書道教室シーン。
他にも知った人がいた。
書道部。唯一の男子部員となる卓也(冨田佳輔)の友人コンビ。
浜松オーディションで選ばれた市民俳優・力也と貴男である。
彼らも午前中の登校シーンに出演してくれたが、
そのまま残って、このシーンにも出演。
シナリオに彼らの出番はなかったのだが、これも演出部が考えて呼んでくれたのだ。
せっかく、大きな役をもらったのだから、
いろんなシーンに出して上げたい。という演出部の思い。
そして、浜松は書道の町。
今も多くの子供たちが、書道教室に通う。
貴男と力也が通っていても、おかしくないのだ。
そんな訳でこの2人も、書道教室シーンに登場。
そして・・。
(つづく)
初日の午後 書道教室ロケ(5)春山先生 [撮影初日の思い出]
まずは、春山(しゅんざん)先生。
(写真左)
今回の撮影で最も、幅広くお世話になった書家の先生。
演出部が生徒役で、出てもらおうとお願いしたらしい。
それとこの書道教室のシーン。
師範の先生役の方。実際は書道経験者ではないので
生徒の書を直す手元。それも春山先生にお願いしようというのだ。
さらに、数日後に控えた学校の撮影。
そのときに必要な書道部の看板も、春山先生にお願いする。
(写真上は書道部看板。下書きの打ち合わせ)
協賛金集めから、書道指導、さらにはお弁当の運搬まで
本当に先生には、お世話になりました。感謝。
その春山先生、出演の第1弾がこの日となった。
(つづく)