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メリーアン・アパートメント時代 [USC]

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 最初に住んだパシフィック・アパートメント

 USCのシステム、1セミスターごとの契約。

 そんなこと全然知らず、東京のように更新すれば

 ずっといられるかと思っていて、大変なことになった。

 もう何ヶ月も前に、次の学期の手続きは終わっていて

 どのドミトリーも満員。誰も教えてくれなかった・・

 僕は4ヶ月目にして、住む場所を失う。

 「割高になるがプライベート・アパートメントを探せばいい」

 英語クラスのアドバイザーは簡単に言うが、そんな語学力はない!

 書くと嫌な話で長くなるので結論、

 知り合ったエディというある国から来たアジア人と、

 プライベート・アパートメントを借り、シェアすることになる。

 これがアメリカのパターン。この方が安くつくのだ。

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 そのアパートが写真上。

 メリーアン・アパートメント。

 ここにも行ってみたら、あの頃とまるで同じ。

 2階建てで部屋が7つくらい。ほとんどがUSCの学生が住む。

 入り口はここも厳重。金網の扉を鍵で開けねば敷地内には入れない。

 訪問者は扉横にある電話で中に連絡。

 開けてもらわねばならない。

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 受話器の横には住人の名前リスト

 26年前。ここに僕の名前もあった・・。

 だが、このアパートにあまりいい思いではない。
 
 ルームメイトのエディ。

 最悪の奴だった。無神経。約束守らない。人の物を買って使う。

 人に厳しく自分に甘い。かつて会ったことのないいい加減な奴。

 でも、文句をいうにも英語。それが出来ない・・。

 うまく伝わらない・・。

 胃がキリキリ痛み。ストレスで体調を壊した。


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 おまけに、USCの英語コースは授業料高く。3セミスター目を断念。

 州立で安いUCLAの英語コースに移った。

 本校舎はウエストウッドだが、英語コースはダウンタウン。

 USCまで5分のアパートに住みながら、バスで30分かけて通った。

 映画科合格どころか、英語もなかなか上達せず

 アパートも変りたいのに、ここは2セミスター契約。

 あのエディと結果8ヶ月間も、生活することに・・。

 胃に穴が空きそうだった。体を壊し、このまま留学生活を終え

 帰国することになるかも・・

 「不安」と「無力感」に押しつぶされそうな日々を送ったのが

 ここメリーアン・アパートメントだ。

 (つづく)

 
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26年前に住んでいた場所 [USC]

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 USCを訪ねた帰りに、

 昔住んでいたアパートを探してみた。

 1985年LAに来て、最初に住んだUSCのドミトリーだ。

 4ヶ月後。そこから引っ越してからは、一度も訪れていない。

 何と26年振りの訪問だ。

 うるおぼえの記憶で、車を走らせた。

 ら、すぐに見つかった。

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 パシフィック・アパートメント。

 26年前のまま。外装は塗り直しているが、

 色も同じ。あの頃のままだ・・。

 「懐かしいーー」という感じではない

 その感覚を越えているのか? 不思議な気さえする。

 記憶には鮮明に残るその建物。それが今、目の前にある。

 昔と寸分変らぬ形だ。

 なのに、本当にここに26年前に自分が住んでいたのか?

 という気がする。

 何か、昔、見た映画の記憶のような思いなのだ。

 だが、細かな部分も全て覚えている。

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 入り口前にはスロープがあり、

 (LAはかなり80年代から、車いすが出入りしやすいように建物が作られている)

 扉は鍵がないと開かない。

 中にはいると狭いフロアーがあり、郵便ポストも鍵で開ける。

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 左側にエレベーターがあり、これも鍵がないと呼ぶことはできない。

 USCエリア。犯罪が頻発するので、ガードは厳重。

 その厳重さに「驚き」と「面倒くさー」と感じたのも、26年前。

 でも、このアパートから僕のLA生活はスタートしたのだ。

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 そう思って見上げていると、USCのスエットを着たブロンドの女子大生が

 やって来て、僕を「怪しい奴・・」という顔で見つめて

 アパートに入って行った。

 このアパートに26年前に住んでいた住人、とは思わないだろう。

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 ああ、そういえばルームメイトだったピーター君

 今はどうしているのか?
 
 彼は香港から来た留学生。

 中森明菜のファンで、日本の歌手の話をよくした。

 それが26年前。
 
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 英語を全然話せず、英語コースを選択。

 映画科入学を目指して勉強を始める。

 「将来、映画監督になるんだ!」 

 そのためにアメリカで映画を学ぼう。

 ジョージルーカスも勉強したUSCの映画科に入学しよう!

 そんな思いで、このアパートで生活を始めた。
 
 26年前のことである・・。

 (つづく)

 

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ユニバーシティ・シネマ [USC]

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 USCキャンパスを出て、オフキャンパスを歩く。

 ユニバーシティ・ビレッジ。
 
 雑貨や電気屋。銀行。ファーストフード店がある

 映画館もあって、そこでもよく映画を見た。

 写真下。道路側から見える看板

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 建物はリニューアルされていたが、同じ場所にあった。

 現在は大人7ドル50。USCの生徒は7ドル。

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 ここで「ランボー2」「ウイアード・サイエンス」「シルバラード」

 等を見た。

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 画面が小さいので、時間があればハリウッドへ行くが

 歩いて帰れるこの映画館。重宝だった。 

 現在、上映中なのは「エンジェル・ウォーズ」

 日本のアニメの影響大の映画

 近日上映は「スクリーム4」

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 (つづく)


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クリスタルスカルの王国? [USC]

 中に入ってみる。

 まるで、ハリウッドにある映画スタジオ。

 メルローズ・アベニューにあるパラマウント・スタジオもこんな感じだ。

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 いや、スタジオを越えている。

 むしろ、王国。王宮というべきか?

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 まさに「魔宮の伝説」

 或いは「クリスタルスカルの王国」だ

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 中央には、噴水があり、

 ダグラス・フェアバンクスの銅像。

 「リボンの騎士」の王国みたい。

 たぶん、中世の王城をイメージしている。

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 建物の中に入ってみる。 

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 広いロビーには、巨大な映画用の照明が置かれている。

 撮影中という訳ではない。

 これは昔の古いもの。オブジェとしておいてあるのだ。

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 中には、アラビアのロレンス」「鳥」等の

 名作映画のポスター、16ミリカメラなども展示。

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 博物館のようだ。

 僕が学んでいた頃とは段違い。桁違い。

 噂で聞いていたが、あれからまた、ルーカスやスピルバーグが

 映画科に巨額な寄付をしたという話。

 その成果が、これなのだ。

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 まさに、映画王宮・・。

 他の学科と比べても、圧倒的である。

 ここだけUSCではないようだ。違い法権の映画王国。

 映画科の生徒たちが、カフェテリアで話をしていた。

 僕の後輩たちである。

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 (写真上/建物裏)

 しかし、あまりにも凄すぎるので

 僕が学んだ頃とはあまりにも違う。

 後輩たちには豪華な環境と最新設備の中で勉強できるが

 何だか、自分の学んだ映画科ではないような気がする。

 これが20年の歳月・・。

 想い出ある映画科が、大きな変貌を遂げていた。

 想い出の場所がなくなっているのを実感。

 何だかさびしいものがある。

 そう思いながらも、憂鬱な顔で記念写真。

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 (つづく)


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USC映画科の新しい建物? [USC]

 映画の校舎近く。

 何だか豪華な建物を見つける。

 ヨーロッパの王国の門のようだ。

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 何だこれ?

 読んでみると・・

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 USC スクール・オブ・シネマテック・アーツ

 えーーーーーー、映画科の建物ではないか?

 何じゃこれはーーーー!

 (つづく)

 
 

 
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USCの映画科。Gルーカス・ビル [USC]

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 ブックストアーやカフェテリアを見つけ

 ノリス・シネマシアターを通り

 映画科の建物へ向かった。

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 あのジョージルーカスも学んだUSCの映画科

 「遊星からの物体X」「ニューヨーク1997」のカーペンター監督も、

 「風とライオン」「ビッグウエンズデー」のジョン・ミリアス監督も、

 「ダビンチ・コード」のロン・ハワード監督も

 「バック・トウ・ザ・フューチャー」「フォレストガンプ」のロバート・ゼメキス監督も、

 その脚本を書いたボブ・ゲイルも、

 皆ここで学んだ。

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 写真下。ジョージ・ルーカス・ビルディング。

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 ルーカスとスピルバーグが膨大な寄付をして

 映画科の建物を新しく建て、最新の機材を揃えたのだ。

 が、ルーカスビルの表示に板が貼られている?

 どうしたのだろう?

 何か変だ。


 (つづく)


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リドリースコットが講義するクラス? [USC]

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 映画科の建物が集まる場所

 目をつぶっても行ける。

 まずはノリス・シネマ・シアター発見。

 ここは劇場になっていて、映画を見る授業を行う。

 過去の名作ばかりでなく、まだ公開されていない新作映画も授業の一環で上映

 その監督が来て解説してくれるという、凄い授業。

 「ブレードランナー」「エイリアン」のリドリースコット監督

 「プラトーン」「JFK」のオリバーストーン監督らが来た。

 「エクソシスト」のウイリアム・フリードキン監督も来ている。
 
 超豪華メンバー。

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 そんな授業が行われたのが、ここノリス・シネマ・シアターである。

 ああ、そうだ。週末にはUSCの学生を対象にした映画上映もしていた。

 つい、この間までやっていた新作を安く見れる。

 たまには「スターウォーズ」3部作、一挙上映というイベントも!

 さすが、ルーカスの出身校。

 さて、次は、ジョージ・ルーカスビルへ!


 (つづく)

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残るは映画科の建物 [USC]

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 LAの街。大きなものは残っている。

 チャイニーズシアターとか、シティホール、メモリアル・コロシアム。

 でも、小さな場所。想い出のレストランとか居酒屋。

 なくなっている。

 同じようにUSCでも、

 ボバードやドヒーニ・ライブラリーのような

 伝統ある大きな建物は残っているが、

 ブックストアー、カフェテリア、キャンパス内のバーガーキング

 英語コースのALI。

 そんな個人的に想い出のある場所がなくなっている。

 同じ場所に、その建物がない。

 建物は同じでも中身がまるで違う・・。

 何だか淋しい・・。

 残るは・・・映画科の建物・・

 行ってみよう・・。

 (つづく)

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想い出のカフェテリア [USC]

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 もう一度、記憶通りに旧ブックストアーに行き

 カフェのあった方向に歩いてみる。

 と、らしきものが・・。

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 そう。ここだ・・。
 
 新しい建物が立ち、全然変ってしまったが、ここが

 あのカフェテリアだった場所だ。

 すっかり新しくなり、別の場所だ。

 中へ入ってみる。

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 とても広く。奇麗でおしゃれだけど、想い出のかけらもない・・。

 中に入ってみると、カールスJRとカルフォルニア・キッチン!

 僕の大スキな2つの店が入っていた。

 この日は日曜でクローズしていたけど

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 もし、今、大学生活を送れば、とても素敵なカフェだけど

 想い出の場所ではない。

 英語コースのランチをいつも、ここ・・。

 宿題をしたこともある。

 友達と待ち合わせをしたり、

 でも、そんな思い出の場所。

 あと型もなく消えていた・・。

 (つづく)

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ブックストアー発見! [USC]

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 USCのブックストアー

 大学の授業で必要な教科書や副読本等。

 ここで買うことができる。
 
 あと辞書や辞典も。そうだ。和英辞典をここで買った。

 日本人留学生は少ないのに、なぜ日本語=>英語の辞典を売っていたのか?

 文房具や衣類も売っている。

 USCのロゴが入ったもの山ほどあった。

 Tシャツ、スエットはもちろん。ノート。便箋。マグカップ。何でもあった。

 そんなブックストアー。

 建物はあったが、窓から覗くと中は倉庫のようだ。

 潰れたということはないだろうから

 移転したのだ。どこへ行ったのか・・・

 ふと見ると、となりに新しいビル。

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 そこがブックストアーになっていた。

 奇麗な新しい建物。3階建てでエスカレーターまである。

 あの頃のブックストアーの面影もない。

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 が、カフェテリアはない。

 どこに行ってしまったのか・・。

 やはり、ここUSCでも想い出の場所。消えて行くのか・・。

 (つづく)

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