富士山河口湖映画祭10/閉幕 [河口湖映画祭]
こうして山梨県の富士山・河口湖映画祭は閉幕する。
ロサンゼルスのジャパン・フィルム・フェスティバル以来の映画祭。
とても感じるものがあった。
また、映画を上映するだけでなく、映画を製作して地元で撮影するという
試みをしているところも感銘を受けた。
僕が映画作家として行っているのと同じことを
町ぐるみで、映画祭として毎年行っているのである。
さまざまな意味で共感を持つ2日間となった。
そして、東京に戻ったとたんに
東海道線の温泉町の方々からの問い合わせが来た。
イベント上映をしたいといってくれている。
”青い青い空”イベント上映募集中。
ぜひ、あなたの町でも家族で見られる感動ドラマ。上映して頂きたい。
問い合わせはこのブログのコメント欄に書き込みを!
富士山河口湖映画祭⑨/地域で映画を作る意味 [河口湖映画祭]
富士河口湖映画祭の交流会
そこでスピーチさせてもらったこと、書いてみる。
ここ10年ほど、映画による町興しが各地で盛んに行われている。
通常は映画会社にアプローチ。地元でロケしてもらうように頼む。
が、富士山河口湖映画祭では自ら映画を製作。地元で撮影、上映する。
河口湖の美しい風景を多くの人に伝えようとしていた。
けど、地元での映画作りは外部に対するPRだけではなく、
もうひとつ素敵なことがある。
町に住む人たちが、自分たちの故郷の素晴らしさを再発見するということ。
と、いうのも、いつも見慣れた風景がスクリーンを通して見つめると
こんな素敵な景色だったかな?と驚くのだ。
俺たちの町。意外にいいじゃないか? そんなことに気づく。
他県にアピールする前に、まず自分たちが故郷の良さを再発見するのである。
さらに、映画はフィルムにしておけば100年保存が効く。
娯楽として、芸術としての映画を超えて、記録。歴史としての意味も持つ。
100年前の河口湖は、こうだったんだ。
”あっ、おばあちゃんが出ている。この頃まだ子供だったんだだなあ!”
そんな風に時を超えて、世代を超えて町を人を家族を見つめることができる。
それが地域で映画を作る、もうひとつの意味。
浜松や和歌山では、何十回もそんな話をさせてもらったものだが
そんな思いで浜松で”青い青い空”を撮り
和歌山では”ストロベリーフィールズ”を撮った
それぞれの町の、本当に美しい場所でロケしている。
ただ、それら場所が数年でなくなったりもしている。
それが再開発をする上で必要なのか?
それとも町の大切な財産を壊しているのか?
そんなことを考えるきっけにもなる。
”ストロベリーフィールズに出演してくれた地元の高校生。
今や一児の母となった子もいる。
その成長を見つめることができのも、映画。
そう。映画は家族のアルバムならぬ、故郷のアルバム。
家族や町の歴史。想い出や文化の記録
それらを未来に伝えてくれるのである。
(つづく)
富士山河口湖映画祭⑧/交流会でスピーチ [河口湖映画祭]
映画祭というと、
ゲストを呼び、ステージの上でトークショー。
映画を上映して終わり・・ということが多い。
交流会もなく、監督、俳優と地元の関係者だけが打ち上げというもの。
でも、この富士山河口湖映画祭では
地元の人、映画ファンも出席できる。
彼らと触れ合い、話ができる。昼間に見た映画について語り合える。
湯布院でも、夕張でもそうだが、こんな環境が映画祭を育てる。
前々から感じていたことだが
映画祭は日本各地で行われているが、首を捻りたくなるものもある。
基本、映画祭は町をアピールする地域振興の一環。
なのに、町のイメージを損なうことばかりしている。
関係者は映画に対する愛がない上に、不勉強。
主催者側が空回り、自身の首を締めるだけのような映画祭をよく見かける。
あちこちでやっているから、ウチでも!という安易な発想で
”町興しになるだろう”と映画を利用しているだけのものが多い。
映画を作る一人として本当に悲しい。
そんな中、この富士山河口湖映画祭では
様々な面で、映画を理解し
外部の意見を取り入れ、よりよい映画祭にしようという姿勢。
スタッフの皆さんの情熱を感じる。
交流会では主催者側のスピーチだけではなく
ゲストで来た映画監督たちも順にスピーチ。
何と、”太田監督はトリでお願いします”と言われた!
それも”映画による地域振興の意味”というお題付き。
えーーーーーーーー!
でも、それは得意なお題だ。
まさにその思いを胸に和歌山、浜松で映画を撮ってきたのだ。
(つづく)
富士山河口湖映画祭⑦/交流会に参加! [河口湖映画祭]
山梨県で開催された富士山河口湖映画祭。
その夜は交流会。
映画祭に参加した監督、俳優、スタッフ、地元関係者、映画ファンの方々が
集合。立食パーティー。
山梨といえばワイン。
映画の話で盛り上がる。
これも、なかなかの企画。
いろいろと感じることがあった・・。
富士山河口湖映画祭⑥/上映後のティーチイン [河口湖映画祭]
山梨県の富士山河口湖映画祭
写真上の会場でオープニングセレモニーが行われた。
この映画祭の特徴は
単にメジャー映画を上映して、グランプリを選ぶという
どこでもやっているパターンではなく
公募して選ばれたシナリオをプロの映画監督が映像化
地元でロケして上映するということがメインイベント。
これはなかなか興味深い。
それに関連して地方を舞台にした映画も上映する。
その1本として我が”青い青い空”も上映されたのだ。
映画のあとは、ティーチイン。
僕が舞台に上がり、観客からの質問に応えるというもの。
映画による町興しに力を入れる映画祭なので
その手の質問がたくさん出た。
”青い青い空”のテーマのひとつも、それ。
さらに言えば、単なる町興し映画ではなく
故郷再発見がテーマなのだ。
富士山河口湖映画祭⑤/ランチはイノシシ丼 [河口湖映画祭]
富士山河口湖映画祭。
参加者には食券が配られる。
会場内の特設食堂で、地元で売り出し中の料理が食べられる。
まずは、猪を使ったいのしし丼
鹿肉を使ったシカカレー
そして、鱒を使った増野蒲焼き
僕はイノシシ丼を頂いた。
映画を上映するだけでなく、地元をアピールするこんな料理を出すこと
とても印象的だった。
さあ、映画祭が始まる。
富士山河口湖映画祭④/青い青い空のポスター [河口湖映画祭]
富士山河口湖映画祭。
”青い青い空”は写真下の第二会場で行われる。
数日前に降った雪がまだまだ積もっていた。
館内には”青い青い空”のポスターや映画を解説する資料
キャンパスや長椅子での掲示。
なかなか、おしゃれ。
そこで記念写真を撮らせてもらった。
富士山河口湖映画祭レポート③/会場はここ! [河口湖映画祭]
富士山河口湖映画祭
僕が監督した”青い青い空”を持って参加してきた。
会場からは富士山が見える。
そして、会場を取り巻くのぼり。
写真下がセレモニーを行うメイン会場である。
富士山河口湖映画祭レポート②/富士山が絶景 [河口湖映画祭]
僕が監督した”青い青い空”
オープニングは富士山から始まる。
が、それは静岡県側から撮影した。
ここ山梨側から富士山を見つめる。
また、違った味わいがある。
その町で、行われる富士山河口湖映画祭。
今回。”青い青い空”が上映される。
富士山河口湖映画祭レポート①/山梨県へ! [河口湖映画祭]
山梨県で開催される富士山河口湖映画祭。
僕の監督作「青い青い空」が上映される。
ゲストトークもあるので、東京を出発。
富士山が見える山梨県へ!