起きてから寝るまで、パソコンに向かっている・・。(下) [監督のお仕事!]
今回の「書道♡ガールズ」。
大手の映画会社がドカン!と製作費を出してくれる作品ではない。
「親と子に大切なことを、書道を通じて伝える」というテーマに、
賛同してくれた浜松の方々の支援で製作される作品。
それらの方々への、お礼と報告は大切。
ハリウッド映画なら、監督にはアシスタントや秘書がいるので、
それら対応をしてくれるが、残念ながら僕にはいない。
いや、いたとしても、自身で感謝の気持ちを伝えたい。
でも、監督として、プロデュサーとして、脚本家としてやるべきことも山積み。
それも同時進行で進める。
とりあえず、朝から晩までデスクに向かって作業!
起きてから寝るまで、パソコンに向かっている・・。(上) [監督のお仕事!]
東京に戻ってから早くも10日が過ぎた。
なのに、今も起きてから寝るまで、ほぼ、ずっと、パソコンに向かっている。
無事に浜松でマスコミ発表ができたことで、ここまで応援してくれた方がへ
お礼メール、お礼状を書いている。
浜松、東京、大阪、和歌山、札幌、福岡・・・と数々の町の人が支援、応援してくれている。
映画監督、俳優、スタッフ、書家、中学、高校の先生、友人、先輩、後輩、そして太田組の仲間たち。
かなり連絡したが、まだ、何十人も残っている。
先にお祝いのメールを頂いた方もいるが、その返事も書けないでいる。
申し訳ない・・・出来る限り早く、返事します!
(つづく)
太田組式キャスティング(3)「リング」「女優霊」の巨匠 [監督のお仕事!]
脚本家の高橋洋さんである。「リング」「女優霊」を書いたマスター・オブ・ホラーである。
「シナリオ上で役に幅を取って書いてあるので、あの演出が可能なのだ」
さすが巨匠。よく分かったなあ・・という感じ。ある映画雑誌にはこう書いてくれた。
「そして、入念なロケハンがあってこそ。高いレベルの映画になった。美香が死神に連れ去られるシーン。あの場面の撮影と編集で上がる効果。それを超えたものになっている。通常はありえないこと。だが、理屈を超えて、それを成し遂げたのは入念なロケハンの成果だと思える」
これも「さすが」だった。高橋さんは「入念なロケハン」という言い方をしている。その意味は「時間をかけて場所を探した」ではない。
時間や労力ではなく、僕のロケハンは先に説明した「俳優」=「役」と同じ方法論なの。
役と同じようにシナリオに書いた「場所」にも幅を持たせている。なので、ロケハンはシナリオに書かれた「場所」を徹底して探すのではなく、いい場所が見つかれば「シナリオ」の方を直す。
物語自体を変えることはできないが、流れが同じなら多少の変更は可能。これは制作部にはできない。監督でもちょっと困難。ストーリーを変えても、テーマを変えてはいけない。
でも、物語というのは、石垣のようなもの。途中の1つを別のものに取り替えると、上のお城まで崩れることが多い。それを崩さずにできるのは脚本家だけ。だから、僕自身がロケハンしなければならない。
「ストロベリー」のときは、それをさらに進めたロケハンをした。
(つづく)
太田組式キャスティング(2)夏美=愛美 [監督のお仕事!]
「ストロベリーフィールズ」の夏美役も同じだった。
当初は明るいキャラだったが、佐津川愛美と会ってから、変更。
内向的で繊細な役に直した。その方が佐津川の魅力が出るからだ。
「主役の性格を撮影直前に変える」というのはとんでもないこと。
ストーリーまで変ってしまう。その通りだ。通常はできない。
でも、そこに太田式脚本の秘密がある。
あのときも、誰もが大反対した。
だが、完成品を見てもらえば分かるが、全然違和感がない。
今や誰も、「前の方が良かった」なんて言わないほど、佐津川にピッタリ!
それも夏美役に幅を取っておいたから出来た技だ。
ただ、その方法論を見破った人が1人だけいた・・・。あの人だ!
(つづく)
太田組式キャスティング(1)役者に合わせてシナリオを直す! [監督のお仕事!]
通常、シナリオを書くときは細かくキャラクター設定をする。それに合わせて俳優を探す。
でも、なかなか、ピッタリな俳優は見つからない。
キャラを100%とすると、見つけた俳優は70%であることが多い。
イメージの90%とか、まずいない。
例え40%でも「人気アイドルだから知名度がある」とかいう理由で、キャスティングしてしまう。
監督もまた「俳優は努力して役に近づくものだ!」とかいい、絶対に不可能な役でもやらせたりする。
映画作りは俳優の養成講座ではない。
昔の映画界には役者を育てるという慣習があったが、今はそんな余裕はない。時間も製作費も足りない。
その中で感動的な作品を作られねばならない。
そこで僕が実践しているのは、キャラ作りのときに、ガチガチに性格を作ってしまわないこと。
幅を持たせておく。シナリオとしては問題がある。
ベテランのライターが読めば「キャラが弱い!」と指摘するだろう。
でも、シナリオが最終勝負ではない。あくまでも途中段階。そこで100点を取っても意味はない。
個性的なキャラを作ることで、キャスティングが困難になり、結果60%の俳優しか見つからなくなる。
そうなれば、シナリオが100点でも、できた映画は60点ということになる。
けど、役に幅を持たせておいて、俳優を探す。もちろん魅力的であることは必要。そして、その子の魅力を取り入れてシナリオをもう一度直す。
さらに、撮影時にその子の良さを引き出す。
「俳優を役に近づけるのではなく、役を俳優に近づける!」
のである。つまり、作られたキャラの魅力ではなく、俳優本人が持っている魅力を前面に出す。
自主映画時代からの僕の作品は全て、その方法論でやってきた。
毎回、「出演者がよかった!」「イキイキしていた」と言ってもらえるが、その答えが「役に俳優を近づけるのではなく、本人に役を近づける」方法論である。
(つづく)
ダウンタウン・トレインで帰京 [監督のお仕事!]
3時間かけて静岡市まで行き。
3時間待ち。
そして5分ほど、打ち合わせ。交渉。
再び高速バスで、3時間かけて帰京。
ロッド・スチアートの歌を聴きながら帰る。
僕らの世代、ロッドといえば「アイム・セクシー」だが、
僕は「ダウンタウン・トレイン」が好き。
アメリカ留学時代。最後の年に流行った曲。
陽がくれ、闇の中を走るバス。車内から見えるテールランプ。
ロッドの歌。心に染みる・・。
(つづく)
愛美ちゃんのレストラン? [監督のお仕事!]
おしゃれなレストランを見つける。
もしかして、愛美ちゃんの親戚がやっている店かも?
残念ながら、この日はお休み・・。
んーーー。もしかしたら、もしかするのかも。
いや、でも、この名前。この町には多いのか?
(つづく)
静岡市には映画館がいっぱい! [監督のお仕事!]
静岡市の繁華街を歩いていると、次々に映画館を見つける・・・。
昔からの映画館。そのままのところ。
建て替えたけど、今も上映を続けているところ。
映画の黄金時代の名残を感じるものばかり・・。
(つづく)
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