ある映画ファンの2006年邦画ベスト10 [アンコール]
2007年 春
昨年2006年度の映画ベストテンが発表される時期となった。
残念ながら、僕が監督した「ストロベリーフィールズ」は単館系映画。
全国一斉公開の大作映画とは観客数が圧倒的に違うので、
中身の云々以前に選んでもらう為の土俵に、上がる事さえできないで残念。
映画ファンの人たちのHPを覗いていると、
マイベストテンを発表している。
そんな中に「ストロベリー」をベスト3内に
選んでくれていたサイトもあった。
許可を頂いて内容を紹介する。
「ストロベリーフィールズ」「虹の女神」「いちばんきれいな水」
光栄だが、どれもメジャーな作品ではないので、
この方はマイナー映画がお好きなのだと思う。
が、少し前のページを読ませてもらうと、過去のベストテンも掲載されトいた。
1980年度邦画
1位・『ヒポクラテスたち』 2位・『翔んだカップル』 3位・『影武者』
1981年度邦画
1位・『ガキ帝国』 2位・『の・ようなもの』 3位・『狂った果実』
このHPを書いている人は鋭い!
監督は全て今日の大監督ばかり。
ここで選ばれたということは、僕も将来性あり?!
東京の高校・書道部員を取材(下) [アンコール]
2007年 春
その高校の書道部は全員女子!
今時は皆、そんな感じのようだ。
書道をやっているというから、とても古風なのか?
と思っていたら、全然違って、普通の女子高生と全く同じ。
昔から書道をやっている子もいれば、
実は書道に興味なし!という子いる。
なるほど・・・・やはり、
勝手な想像だけでシナリオを書いてはダメだと実感。
やはり、本物に勝るものはない。
シナリオを書く上で、いろいろと勉強になった!
東京の高校・書道部員を取材(上) [アンコール]
2007年 春
今回の映画。シナリオを書くにあたって、
いろんな取材をせねばならない・・。
まず、書道自体。
書道道具、書道の関連品、筆、硯、紙・・・
そして、書道の歴史、書道の作法、書道の哲学・・
さらに、高校の書道部、書道教室、書道科のある大学、
でも、一番は物語のメインとなる、書道をやっている女子高生だ。
そこで、友人を通じて、とある高校の現役書道部員たちに集まってもらい、
話を聞かせてもらった・・・。
(つづく)
22年振りの書道・・・(下)小学生の字 [アンコール]
2007年 春
取材させて頂いた書家の先生方。こういう。
「書道は一朝一夕には上達しない。毎日の努力が大切です」
で、しばらくは毎日、書き続けた。
でも、やはり、小学生の頃と同じ字・・・。
あの頃から字が下手で、書道の授業は大嫌いだった。
けど、取材でお会いした書家の先生方の言葉(秘密です!)。
思い出しながら書くと、
結構楽しいものがある。
(つづく)
22年振りの書道・・・!(上)中学校以来? [アンコール]
書道映画を始めるにあたって
墨を磨り、筆を使い、22年振りに書いてみた。
中学以来だった。
でも、書道映画を作るには、監督自身が書道をして、
書くときの気持ちをつかむ必要がある。
そう思って書いてみたが、思いっきり、下手くそ!小学生の字だ。
やはり、字というのも書かないと成長しないものだ。
あの頃と、何ら変わらない字である・・・・。
(つづく)
スタート(下)取材せずに脚本は書けない! [アンコール]
2007年 春
それ以前に、取材しないと物語を構築することができない。
野球でいえば「ここで満塁。ホームランが出るか!?」という設定を作ることで
ドラマを盛り上げられる。だが、野球を知らないと、その設定が作れない。
「とりあえず、書いて。あとで、取材して情報を入れればいいじゃないか? 」
そんなことを言う50代のプロデュサーもいる。
だが、それではシナリオは書けない!!。
シナリオ作りというのはまず、取材して情報を集める。
そこから骨組みを作り、ドラマを構築するのだ。
取材せずに、どうやって骨組みを作れというのか?
野球を知らない人が「満塁ホームラン!」という劇的な設定を作ることはできない。
知らないものをシナリオに書くことはできない。
でも、器用な脚本家の場合。取材をさせてもらえなくても、
題材となるものの情報を極力排除して、
ストーリーも似たような映画の一場面を借りて来て繋ぎ合わす。
そうやって、それなりの物語を作ってしまう。
ただ、そんなことをすると、物語が弱くなり、
説得力がなくり、リアリティに欠ける・・。
だから、日本映画にはそんな作品が多いのだ。
それではいけない! 取材に行く・・。
今回の題材は「書道」。全く知らない分野だ。徹底した取材をする!
スタート(上)シナリオはまず取材! [アンコール]
2007年の話
シナリオは映画で、もっとも大切なもの。
だが、こんなことを言うプロデュサーが多い。
「取材はいいから、早くシナリオを書いてほしいんだよなあ~」
これだから、企業ではいい映画ができない。
**ブームだ!というと、ろくに取材もせずに、
ライターにちょこちょこと、シナリオを書かせて
企画から撮影まで数ヶ月。
テレビドラマのような感覚で映画を作り、公開してしまう!
「完成度はいいから、ブームが去る前にやっちまおー!」
という発想だ。
だが、取材をせずして、感動的なシナリオは書けない!
例えば、高校野球を題材にしたシナリオを書くのであれば、
まず「高校野球」を勉強せねばならない。
テレビで高校野球を見ているだけでは、駄目。
甲子園に出た本物の野球部員に話を聞き、自身でも野球をしてみること。大切。
それでこそ、リアルで感動できるシナリオが書ける。
書道も同じ。
聞きかじった話だけでシナリオを書けば1ヶ月で書けるが、
それでは心に届く物語は書けない。
今回は徹底的に書道を取材してから執筆する。
もちろん、「時間」も「お金」も「手間」もかかる。
だが、それを費やしてこそ、本物の感動を伝えられるのだ!
(つづく)
初めての書道具セット? [アンコール]
2007年 春
写真上。今回の企画をスタートと共に買った。
「書道勉強をせねば!」
と、そろえた書道道具セット。
世界堂に行き、一番安いものを買った。
これが映画製作のスタート。
2007年1月。
次回作をスタート! 2007年1月 [アンコール]
2007年1月。
次の監督作。書道を題材とした「青春もの」に決めた。
すでに昨年より、シナリオ取材も始めている!
題材の「書道」について全く知識がない。
日本中を飛び回る。東京近辺はもちろん。
大阪、京都、四国、九州、奈良・・・
各地の書道教室や、書道家の先生方、
学校を訪ねなければならない。
徹底した取材を終えてから、シナリオにかかる!
(つづく)
予告編作りで考えたこと(下) [アンコール]
2010年7月
以上、技法的な細かなことを書いた。
が、一番大切なのは、これだ。
予告編は映画の方向性、テイストを伝えることが最重要。
どんな映画か?分からないようでは意味がない。
では、今回の「青い青い空」がどんな映画か?
を把握せねばならない。
簡単に言えば、「青春もの」「感動ドラマ」だ。
しかし、どんな「青春もの」で、
どんな「感動ドラマ」か?を
説明せねばならない。
といって、細かくストーリーを語ると時間がかかる。
最小限の映像で、それらを伝えることが大事。
内容以外にも、伝えるべきことがある。
「浜松が舞台」「風景が美しい」「俳優陣が豪華」
これらも「青い青い空」の魅力であり、売りの部分。
それらを全部、ひっくるめて3分弱の予告編にする。
間もなく完成だ!
(つづく)