本日は相葉香凛スペシャル(4)最後のカット? [アンコール]
2010年6月
浜松市内の食堂での撮影。
順調に進み、いよいよ、相葉香凛演じる主人公の真子が
自分が書いた文字が店の表に張り出され、感動するという場面。
細い道を隔てた店の向かい側から、真子は親友のみさと(草刈麻有)、
三美子(橋本わかな)と共に見つめる。
その芝居部分の説明を俳優たちにした。
だが、相葉香凛は難しい顔。
「自分の書いた文字が張り出されて感動する」
という気持ちが今イチ分かりにくいと言う。
で、いくつか例を上げて説明。
それを黙って聞いていた相葉。急にこんなことを言った。
「監督・・・このカットで撮影は最後ですか?」
???
”早く撮影を終えて宿舎に戻りたいのかな?”
”早く夕食を食べたいのかな?”
とは思わなかったが、
そう取れる発言。
でも、相葉は真剣そのもの。何かを決意したような表情。
次の瞬間。全てを悟った・・。
(つづく)
相葉香凛スペシャル(2)見せ場! [アンコール]
2010年6月
相葉香凛ちゃんが主演映画
”青い青い空”
彼女の見せ場を上げて見る。
食堂の表シーン(泣ける)
渚シーン(悲しい)
橋の場面(辛い)
自宅の庭(悲しい)
土手のシーン(涙)
職員室(応援してしまう)
大会シーン(感動)
と、香凛ちゃんの見せ場となるシーンは何回もある。
それぞれのシーンの撮影。いくつも思い出がある。
「相葉・・本当によくやったなあ・・」
と、どの場面でも思える。名演技を見せてくれた。
相葉香凛。可愛いだけでなく、なかなかの演技派であり、感覚派だ。
それが映画をとても盛り上げてくれた。
そんな撮影のひとつ。紹介する。
(つづく)
相葉香凛スペシャル(1)役柄紹介! [アンコール]
(2010年6月)
本日は、相葉香凛ちゃんのお誕生日。
なので、特別企画。
香凛ちゃんスペシャルをお送りする!
(写真上の美少女が香凛ちゃん)
この映画で相葉香凛ちゃんが演じるのは
主人公で、高校2年生の真子ーしんこ。
日本の伝統大嫌い! 書道は特に嫌い! という17歳の女の子の役だ。
可愛くて純粋だけど繊細。芯が強い。世の中をまっすぐに見ている。
でも、なかなか、行動に移せない子。
その真子が嫌々、書道を始めたことから、さまざまな出会いがあり
いろんな経験をして、成長して行く。
その中で、「ここが、相葉香凛の見せ場!」というシーンが何回かある。
上げて見よう!
(つづく)
ロケ地の条件?(8-終)愛と理解 [アンコール]
(2007年 春)
形だけのフィルム・コミッション。
そんな町で撮影すると、いろんな意味で問題が起こる。
ロケ地を選ぶ上で必要なもの・・・
映画に対する「理解」。題材に対する「愛」
いずれにしても「愛」がない街では、撮影できない。
だから、今回もそこを見極めねばならない。
本当に書道が盛んなのか?
そこに「愛」はあるのか?
理解はあるのか?
自分の目で、確かめること。大切・・・。
さあ、この町はどうだろう?
2月に訪れる予定だ。
(この項、了)
ロケ地の条件?(6)フィルムコミッション [アンコール]
今回の映画、撮影をする街の条件。
題材の書道が盛んなこと・・・が、まずひとつ。
そして、やはり映画なので絵になる風景があるか? 大事。
また、映画に対する理解もないと難しい。
それを確かめるため、
映画人はまずフィルムコミッションにコンタクトする。
通称・フィルコミ。映画が好きな人が集まり、映画撮影を応援する団体。
ロケ場所の紹介、手配。エキストラ集め、警察、消防への連絡。
その他、いろんな面で撮影隊を応援。無料でバックアップしてくれる。
映画作りに精通した人々の集まり。
そんなフィルコミに連絡してみると、その街の映画への理解度が分かる・・・。
(つづく)
ロケ地の条件?(5)本命はすぐ近所? [アンコール]
2007年 春
映画を撮影するにふさわしい街を探していた。
何人もの書家の先生たち。書道の盛んな街を教えてくれた。
皆、同じ町だった。
しかし、第2、第3の条件もある。
先にも書いたが、あまり東京から遠いと交通費が大変。
地方ロケは経費が大変・・・あまり遠くない方がいい。
幸い、その町は東京からさほど遠い距離ではなかった。
少なくても飛行機に乗る必要はない。
(つづく)
ロケ地の条件?(4)書道が盛んな町 [アンコール]
2007年 春
その題材となるものを愛する街。
そう考えると、今回の題材は「書道」。
書道を愛する街。書道が盛んな街。書道人口が多い街。
というのが大切。
ここしばらく、お世話になった書家の先生方お聞きした。
書道のさかんな街。いくつか、上げてくれた・・・・・。
(つづく)
ロケ地の条件?(3)一番大切なこと [アンコール]
2007年 春
いくら風光明媚な美しい街でも、
それだけの費用を払いロケする映画会社はまずいない。
なのに、自治体の方は
「飛行機で1時間ですよ。
遠くないのでぜひわが町でロケを!」
と誘致する。
一般の方には分かりづらいが、
映画会社はそんな発想でロケ地を選ぶ。
だが、本来、交通費や宿泊費より、
もっともっと大切なものがある。
例えば、「横山やすし物語」を撮るなら大阪であるべき。
阿波踊りの映画なら徳島。
つまり、その題材を愛する町。
それが大切。
映像には写らないものだが、「愛」があることが重要。
僕は、特にそれを大切にしている・・。
(つづく)
ロケ地の条件?(2) 交通費の問題 [アンコール]
2007年 春
ロケ地までの飛行機代。1人で往復3万円とする。
スタッフ&キャストが50人だとすると、
50×3万円=150万円!
撮影では現地に入ったり出たりということが多い。10人が3回往復すると
10×3回×3万=90万円。合計は240万円!
東京近郊で撮れば0円で済む交通費が240万円もかかる。
その上、宿泊費もかかる。
1人1泊1万円として、50人だと50万。
1ヶ月撮影すると、×30日=1500万円だ!
先の交通費が240万円、宿泊費が1500万円。
合わせて1740万円。
これだけあれば、低予算映画が1本撮れてしまう・・・。
(つづく)
ロケ地の条件?(1)東京から1時間は近いか・・ [アンコール]
2007年 春
映画の「ロケ地」選びは大切。
物語の舞台に、ふさわしい街。
ということも、重要なポイントだが、それだけではダメ。
30億円の超大作映画!ということでなければ・・。
映画製作的には、
なるべく東京から近い場所というのが大事。
だが、映画ロケの誘致をする地方の観光(課)関係の方。
よくこう言う。
「わが町は距離的には、東京からかなり離れています。
が、飛行機を使えば1時間ですから、全然遠くないですよ!」
でも、それは違う。その町ではロケできない。
具体的に経費を計算すると、とんでもないことが!
すぐに分かる・・・。
(つづく)