”青い青い空”イベント上映/静岡から依頼! [2012年]
7月15日の浜松上映会に続き
静岡市でイベント上映が決定した。
映画にも協賛してくれた静岡書道会主催による上映だ。
”書道の魅力を伝える感動的な映画。
多くの人に見てもらいたい”
とのこと。
9月に行われる書道会のイベントで、上映される。
情報は追ってお伝え。
他の地区からも上映希望があれば、ぜひぜひ連絡を戴きたい。
このブログの”コメント”に書き込みをもらえれば、こちらから連絡します。
(つづく)
女子高生コンクリート詰め殺人事件”と次回作(7−終) [2012年]
”調べなくてもいいから、早くシナリオを書いてほしい”
それは何でもいいから、金をかけず、早く進めて、上げてしまえばいい!
安く作って、儲かればいい!という発想だったのだ。
幸い、監督も、スタッフも真摯に題材と向かい合い
さらに製作会社の弁護士も、いい加減な描写をすると告訴される恐れがあること。
を指摘。取材の必要性を誰もが認めることになる。
徹底取材のやり方は、脚本家デビュー以前に書いたミステリー小説
”救世主ケイン”
で実践したもの。
1年以上取材。そのときの題材は精神病だったので
それを勉強するところからスタートした。
さらに、”青い青い空”では
書道を勉強するところからスタート
この種の映画も、題材を全く勉強せずにシナリオが書かれることが多い。
実際、似たようなドラマが何本も作られたが
?????というものが多かった。
と、いいながら、今、執筆中の原発事故のシナリオ。
まだ、調べが足りない部分があった。
取材したあとに、それを把握して、作家がそれを完全に理解しないと
物語は作れない。
コンクリート事件でも、事件発生からの経過を表にした。
今回も原発事故の経過を表にする。
先に、このブログでも紹介したが、それを見ると流れが良く分かる。
なるほど、これを早くやるべきだった。
執筆を続ける!
(この項、了)
女子高生コンクリート詰め殺人事件”と次回作(6) [2012年]
昨年秋から、原発事故についてはかなり勉強した。
しかし、それら情報を整理。
全貌を把握した上で、シナリオを書かなければ
説得力あるものは書けない。
”コンクリート事件”のときも、少年たちの残虐行為の詳細が分からずに
書いたシーンは、なぜか説得力がでなかった。
何だか人ごとのようで、哀しみが伝わらない。
が、詳細が判明してから、それに忠実に書くと、
読んでいるだけでも哀しみが溢れ出た・・。
作品のテーマは、残虐な犯罪の再発防止。
事件を多くの人に、考えてもらうためのもの。
この手の作品に多いのは、事件のドラマ化と唱い
話題作りをしながらも
事実を調べずに、聞きかじったことだけで描くことが多い。
そうなってはおしまい。
この作品の関係者でも、こんなことをいう人がいた・・。
(つづく)
女子高生コンクリート詰め殺人事件”と次回作(5) [2012年]
これまでに集めた情報を元に、時間経過の表を作り、
少女を拉致した地点。
連れ回したコース。監禁の家。そして被害者の家
(住所が公開されていないものがほとんど)
それらの場所を実際に探すことにした。
記事を読んでいただけでは分からないことが
現地に行けば分かるはずだ。
それは本当に悲しい現実なのだけど
想像や推測で、安易に物語を作ってはいけない。
まず、真実を見つめることからスタートするべきなのだ。
・・・・と、まだまだ、取材は続くのだが、
そんなふうに、実際の事件を描くには、シナリオを書く以前に
膨大な取材が必要なのである。
その結果、どのメディアも報道していない真実も見えて来て
様々な側面が分かって来たのだ。
現在、執筆中の”原発事故”を題材とした次回作も同じであること
このところ痛感している。
(つづく)
女子高生コンクリート詰め殺人事件”と次回作(4) [2012年]
が、手がかり
その手の雑誌を保存している私立図書館があるとのこと!
何日も通い。事件に関係する記事を全てコピーした。
(下写真。当時の記事を収拾したファイル。スゴイ分量になった!)
あと、テレビのワイドショーはどうか?
事件当時。僕は留学中でその報道を全く見ていない。
ワイドショーも、週刊誌と同じで、
根も葉もない噂から、新聞では報道できない事実まで
いろんなことを放送する。
大手新聞が報道する表面的なことだけではなく、いろんな側面から把握したかった。
だが、テレビ局の協力は得られず、
外部の人間にビデオライブラリーを見せてはくれない。
幸い、1局だけ。見せてもらうことができたが
ワイドショー番組がない局なので、大手新聞的な情報しか得られなかった。
そこで目を付けたが、裁判記録。
これこそ、行われた犯罪を事細かに書かれている。
それによって、少年たちの残虐な犯行が見えて来た。
週刊誌にはかなり酷い手口が紹介されていたが、それ以上のものが存在した。
そうやって、事件の情報がかなり集まった。
が、それでシナリオが書けるというものではない。
週刊誌の記事は感情的に犯人を批判するものが多く
裁判記録は感情を排して、事件をタンタンと綴る。
両極端であり、そこから犯人たちの心情が見えて来ない。
週刊誌の記事だと、悪魔が少年たちに取り憑いたかのようで
なぜ、彼等がそんな残虐行為を行ったか?が見えて来ない。
心の底が見えて来ないのだ・・。
また、犯人たちが言う”とんぼのビデオ”・・、
何を意味するのか?分からなかった・・。
(つづく)
女子高生コンクリート詰め殺人事件”と次回作(3) [2012年]
”女子高生コンクリート詰め殺人事件”
そのシナリオを書いたときも、アホな関係者がいて
”取材をしなくてもいいから、書いて下さい!”
と言っていた。が、そんなバカなことはできない。
”犯人の少年たちの名前を全部実名で描く”
というコンセプトの作品。
調べずに想像で書けば、やってもいないことを、やったと描く物語になってしまう。
それは人権侵害。いくら残虐なことをした犯人といっても
許されない。犯人に対してなら何をしてもいいいう発想であるなら
描く側も加害者である。
大切なのは、真実を追求すること。
状況を理解できない関係者の指示を無視して、
事件を徹底して取材。シナリオを書こうと考えた。
しかし、事件は7年以上前のこと。取材は困難だった。
まず、定番として、事件について書かれた書籍を読む。
事件当時に調べたライターや記者の手記だ。
次に、新聞記事を調べる。
が、新聞は際どい記事は載せない。客観的な、いかにも良識ある記事というものになる。
それでは少年たちがどれほど残虐な行為をしたかが分からない。
そこで、下世話なネタを扱う週刊誌を調べようと考えた。
しかし、図書館は新聞は保存しているが、週刊誌はある期間を過ぎると処分
7年も前のものは置いていない。
どうすればいいのか?
(つづく)
女子高生コンクリート詰め殺人事件”と次回作(2) [2012年]
友人の指摘は続く。
”なので、太田監督が
”教育映画”と呼ばれるのを嫌うのは、良く分かる。
教育映画というと・・
見る前から見る気をなくす、説教臭い退屈なものをイメージするからだ。
それに対して、太田映画は青春映画の形を持ちながら
社会の問題に斬り込む社会派ドラマ。
教育映画とは明らかに別ものである。
そして、スタイルは違うが、
アラン・パーカーやオリバーストーンに通じるものがある。
”女子高生コンクリート詰め殺人事件”
あれも、衝撃的な題材だが、事実を徹底して調べて書いた社会派ドラマ。
少年たちがなぜ、犯罪に手を染めたか?という事件見つめる作品。
それに対して、次回作も原発事故という事件を見つめる映画。
その意味では同じ構図だ。
こうして、見ていくと太田映画は感動と涙で綴る社会派ドラマという
独特の世界観があることがよく分かる”
てなことを、言ってくれる友人もいる。
その指摘通り。次回作を考えていると、17年前に書いたシナリオ
”女子高生コンクリート詰め殺人事件”
の想い出。次回作にもダブって来る。
というのも・・。
(つづく)
女子高生コンクリート詰め殺人事件”と次回作(1) [2012年]
今から17年ほど前、
”女子高生コンクリート詰め殺人事件”
というVシネマの脚本を書いた。
僕の監督作”ストロベリーフィールズ””青い青い空”からすると
違和感があるかもしれないが、次回作の題材が原発事故の悲劇!
と聞くと繋がるものがあるかもしれない。
僕の作品を昔から見てくれている友人は、こういう、
”太田の作品は、若い女の子が出演しているので、一見、爽やかな青春映画!
に見えてしまうが、実は社会派の物語。
ストロベリーではイジメ、親子の断絶、教師と生徒の壁、という教育問題を
青い青い空では、さらに進んで教育とは何か?
という社会問題にまで斬り込んでいる。
しかし、その手のテーマにありがたちな陰気臭さがなく
青春映画として描いていること。
ハリウッド映画的なエンタテイメント手法なので、
その重いテーマに気づかずに見てしまい、共感。感動してしまう。
これをいかにも教育映画という形で、描かないところが上手い!"
なるほどなーーと思いつつ、友人の指摘は続く!
(つづく)
福島第一原発事故/テレビ報道を検証 (初日、2日目) [2012年]
先に紹介した福島原発事故、報道の流れ
さまざまな資料を読みあさって
追加、詳しく書き込みも入れた。
とりあえず、3月11日と、3月12日分
そのあとも、かなり出来ているが、それはまた後日。
ここまでを見ただけでも、かなり強く感じるものがあるだろう。
あの日。あなたはどこで、何をしていたか?
そして、これら報道をどこまで受け取ったか?
さらに、その報道とは裏腹に一触即発の現実が猛スピードで展開していたこと
再確認すると、鳥肌が立つ。
この表を把握した上で、次回作のシナリオ執筆を続ける。
福島原発事故ー報道の流れ
3月11日 (金)</ins>
14:46 NHK地震速報
14:49 フジテレビ番組中断、スタジオから報道
14:50 TBS 金八先生中断、スタジオから報道
15:24 TBS「福島原発が 自動停止」
15:50 NHKヘリから空撮。仙台の津波
16:45 東電、15条通報を出す
16:47 NHK「原発で停電。非常用発電機が使えず」
17:02 枝野官房長官会見
「原発に被害はない。放射能漏れは起きていない」
17:40 NHK「原子炉冷却機能が停止」
18:30 (東電側は炉心損傷を推定していた)
18:42 TBS「原発で何らかの被害が出ている可能性があり」
19:07 フジテレビ「冷却装置が作動していない可能性あったものの
機能機能していることが確認出来た」
19:41 日本テレビ「原発自動停止。非常用冷却装置を使って
温度と水位を保っているとのこと」
19:56 テレビ朝日「官邸からの情報、緊急事態通報を出した。
放射能漏れはない」
19:40 枝野官房長官会見「万一のために原子力緊急事態宣言。
放射能が漏れている状態ではない」
19:45 フジテレビ他、会見を中継
20:07 フジテレビ、電話取材で大学教授が「メルトダウンが
始まりつつあるのでは」とコメント。
20:56 TBS「冷却機能が作動していないこと。伝える」
21:10 フジテレビ「福島県によると水位が下がり、
燃料棒が露出して、放射能が漏れる可能性」
21:50 枝野官房長官会見。住民避難の指示。
3キロ圏内は避難。3-10キロは屋内退避。ー放射能は現在、
炉の外には漏れていません」
(夜の段階ー冷却水は蒸発して、水素が発生。炉心溶融は始まっていた)
3月12日(土)
(03:00 枝野官房長官会見、「内部の空気を放出する措置を講ずる
必要がある。放射性物質が大気に放出される可能性は
ありますが、微量であり安全は十分に確保されており」)
03:10 TBS「 圧力が基準の二倍になった時点でベントする予定」
(早朝 文科省、東電、福島県は放射線の測量を行っていた。
浪江町・酒井地区ー15μSv、高瀬地区ー14μSv)
05:44 総理、10キロ圏内避難指示
(30キロの津島地区住人。安全だと信じていた・・)
06:10 総理の会見。ヘリで福島原発へ「中央制御室で通常の千倍。
原発正門で通常の八倍。避難区域を10キロ圏内に拡大。
06:37 TBS「敷地内で通常の八倍以上の放射線量が測定」
07:17 TBS「格納容器の一部が破損の可能性。通常の千倍の
放射能が測定」
07:30 NHK「一号機、二号機、四号機の原子炉も冷却不能」
09:55 TBS 澤田教授が登場”ベントーそんなに心配する必要はない”
10:17 ベント開始
12:15 NHK”保安院によると、ただちに燃料棒が壊れることはない”
13:15 NHK”燃料棒は壊れていない。無用に外には出ないように
放射能が外に出ることもありえる”
13:50 テレビ朝日”50センチの燃料棒が露出。正門付近で八倍の
放射能”
14:17 テレビ朝日”170センチの燃料棒が露出、溶融すれば大変な事態になる。
15:13 テレビ朝日 ”大熊町4000人の内、3500人が避難・・・”
15:25 NHK”ベント成功。圧力が下がり、格納容器が壊れることはない”
15:36 一号機水素爆発!
15:39 TBS、一号機爆発を報道
日本テレビ”3時半頃、水蒸気と思われる白い煙。原因不明”
16:27 各局「敷地内で1時間あたり、1015マイクロシーベルト測定」報道
16:50 日テレ系、一号機の爆発映像を公開(1時間14分が経過)
”爆破弁による意図的な放出”と伝える。
18:25 総理、20キロ圏内退避指示
(夜、10キロ圏内の海沿い地域から1万人が津島地区ー30キロ地点ーに逃れて来た)
19:04 消防車から海水注入
(夜、防護服の男。頼む逃げてくれ!ープロメテウスの罠)
19:55 管首相、海江田に海水注入を指示
20:41 官房長官”一号機格納容器に破損はない”
21:45 TBS「双葉町病院90人の内、被曝検査を受けた3名の除染が必要」
https://maps.google.co.jp/maps?saddr=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E7%99%BA&daddr=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E5%8F%8C%E8%91%89%E9%83%A1%E6%B5%AA%E6%B1%9F%E7%94%BA%E6%B4%A5%E5%B3%B6%E3%80%80%E3%80%80&hl=ja&ie=UTF8&ll=37.482487,140.889702&spn=0.238657,0.411987&sll=36.6243,140.27901&sspn=1.930933,3.295898&geocode=FTn9OgIdpf5nCCEU4gYhdWDE7A%3BFeIkPQIdhLFjCClDntGr34ggYDGiaCCdfhLLGA&brcurrent=3,0x602092b70ae7a101:0xebf0cc4606099672,0&dirflg=d&mra=ls&t=m&z=12
唐組公演 2012 / 海星(ひとで) [2012年]
3年振りに唐組公演を見に行く。
それまでは2002年の”虹屋敷”以来、ほぼ皆勤だったが
劇団というのはむずかしく、高いレベルの芝居を何年も維持することは至難の業
また、力ある俳優が退団。
新人が入ってくると、戦力になるまでに月日がかかる
そのまま駄目になってしまう劇団。消えて行く劇団もある。
そんな中、3年の(そんなに経つか?)年月を経て、久々に唐組を見る。
唐組といえば、僕の監督作”青い青い空”に出演してくれた
奈佐健臣さん(書道道具屋)、
吉澤健さん(校長先生)
が唐組の前身・状況劇場出身である。
さらに、トン子役の田辺愛美さんが
今春、唐組の人気女優・藤井由紀さんと舞台で共演。
記事はここ=>http://takafumiota08.blog.so-net.ne.jp/2012-01-06
何かと縁を感じる。
さて、3年振りの公演。
かなり新人が増えていた。そして長年出ていた俳優たちがいなくなっていた。
え、鳥山さんもいない?
しかし、力ある新人が入っている。
そして、唐十朗さんは怪我をして欠席?
いろいろあるが、潜水艦が浮上する前の期待感を感じる。
(以前ブログで紹介した唐組公演)
http://takafumiota08.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25 盲導犬(2009)
http://takafumiota08.blog.so-net.ne.jp/2009-06-24 黒手帳に頬紅を(2009)
http://takafumiota08.blog.so-net.ne.jp/2008-06-23-30 夕坂童子(2008)
http://takafumiota08.blog.so-net.ne.jp/2007-09-24 眠りオルゴール(2007)
http://takafumiota08.blog.so-net.ne.jp/2007-05-23-30 行商人ネモ(2007)
(観覧した公演)
2002/10/20 虹屋敷 西新宿原っぱ紅テント great
2003/05/03 泥人魚 花園神社紅テント good
2003/10/12 河童 ~誰かが、皿を奪りにくる! 西新宿原っぱ紅テント great
2004/05/02 津波 花園神社紅テント
2004/10/30 眠りオルゴール 鬼子母神境内紅テント
2005/04/30 鉛の歩兵 花園神社紅テント
2005/10/15 カーテン 西新宿原っぱ紅テント
2006/05/13 紙芝居の絵の街で 花園神社紅テント great
2006/10/08 透明人間 三鷹の森ジブリ美術館 横 木もれ日原っぱ 紅テント
2007/05/05 行商人ネモ 花園神社紅テント good
2008/05/03 夕坂童子 花園神社紅テント
2008/10/26 ジャガーの眼・2008 鬼子母神境内紅テント (見逃す)
2009/05/03 黒手帳に頬紅を 花園神社紅テント
2009/10/18 盲導犬 三鷹の森ジブリ美術館 横 木もれ日原っぱ 紅テント
2010/05/02 百人町 花園神社紅テント ×(見逃す)
2011/05/01 ひやりん児 花園神社紅テント ×(見逃す)
2011/10/03 西陽荘~にしびそう 三鷹の森ジブリ美術館 横 ×(見逃す)
2012/05/12 海星~ひとで 花園神社紅テント