プロデュサーをやってほしい?(4)鈴木敏夫さんの言葉 [太田監督/その後?]
プロデュサーの仕事もいろいろある。
友人のPによると、大きく分けて3つだという。
1、製作費を集める
2、世に受け入れられる素敵な企画を立てる
3、ベストセラー原作者や有名俳優を口説いて映画に参加してもらう
だが、その友人に言わせると
”3つ共にできるPは、まずいない。
ただ、3つの内。1つでも出来ればP業をやって行ける”
確かにそうだ。
製作費を集めるのはうまいのに、どうしようもない企画で映画を撮ろうとする人
身近にいた。その逆もいる。
それよりも、上記の3つの内。1つもできないPがいかに多いか?
そのことを痛感する。
しかし、ジブリのP鈴木敏夫さんは、こういう。
”Pにとって一番大切な仕事は、監督の味方になること”
まさに、その通りだ。それを実践したのがあの名作の数々。
監督というのは、もの凄いストレスとプレッシャーの中
作品を作る。魂を削るようにして作る。
だからこそ、誰かが守り、助け、応援することが大切。
なのに、真逆のことをするPが多い
監督を踏みつけ、傷つけ、足を引っ張る。
僕も監督業をしていて、頻繁に痛感する。
プロデュサー業の最大の任務は監督の味方になり、守ること。
そういう鈴木敏夫さんの言葉
胸に染みる。
では、監督を守るとはどういうことなのか?
今回の現場で、それが見えて来た。
(つづく)