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プロデュサーをやってほしい!(3)宮崎駿も求めたもの? [太田監督/その後?]

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 宮崎駿監督が素晴らしい作品を作り続けられる理由

 もちろん、天才アーティストだということがある。

 が、もうひとつ。鈴木敏夫という素晴らしいプロデュサーがいる。

 ということも大きい。


 同じように、いくら才気あふれる監督がいても

 プロデュサーがしっかりしていないと、良い作品はできない。

 監督に降り掛かるトラブルやストレスを取り除き。

 思った映像を作れる環境作りをするのが、プロデュサーの仕事。

 でも、今の日本映画界で、よく言われるのが


 ”出来るプロデュサーがない!”


 監督が自由に演出できるどころか、

 邪魔をし、批判して、自らトラブルを起こし、足を引っ張るPが多いのだ。


 その理由。Pという人たちが皆、社員であることが大きい。

 ”大ヒット映画を撮る!”ということより、”赤字を出してクビにされたくない!”

 という思いが強く、保身に走る人が多いからだ。

 だから、時間をかけず、予算をかけず、

 冒険していい映画を作るより、手堅くそれなりの作品を目指し

 監督を押さえつけるばかりになる。


 また、しっかりとP経験を積まず、

 映画の勉強もせぬまま、P業を始める人が多いのも原因。

 (映画会社やビデオメーカーは拘束時間が長く、自由時間がない!と、

 次々に辞めて行き。新人Pが経験を積まずに、現場に送り込まれるからだ)


 映画ファンレベルの若い連中が

 ベテラン監督やスタッフに指示する光景。何度も見て来た。

 プロデュサーをいう肩書きが着くと、勘違いしていしまうことが多いのだ。

 無知と勉強不足ゆえに、無意味なことを指示。

 映画をよくするのではなく、映画を駄目にする努力をしてしまう。


 その種の愚かな輩を数多く見てきた。

 そして、そんな連中と仕事をしてきた。(殺して埋めようかと思った奴もいた・・?)

 だからこそ、友人は既成のPではなく、

 Pのために数々の苦労をして来た僕に、依頼して来たのだ。

 
 宮崎駿さんで思い出す話がもうひとつある。

 ”風の谷のナウシカ”の監督を頼まれたとき。

 引き受ける条件として上げたのは、先輩監督である高畑勲をプロデュサーにすること。

 だった。監督の気持ちを一番理解するのは、やはり監督ということ。

 もちろん、僕は高畑勲監督には遥かに及ばないが、

 友人も同様に、経験ある監督をプロデュサーに!と考えたのだ。 

 (つづく)

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