”東京公開から5日目に震災。それから1年。 [2012年]
東北大震災からちょうど1年。
あの日。僕は4年がかりで作り上げた映画”青い青い空”
東京公開を無事に終えたあとで、疲労が吹き出してダウンしていた。
この疲労。単なる疲労ではなく過労となり
このあと、半年に渡って自宅入院生活となるプロローグだったのだが
1年前の今日はすでにダウンしていて
グラグラ揺れる部屋でベッドに寝たきりになっていた。
天井まで届く大きな本棚が左右に大きく揺れて、
(写真上)
倒れて来たら下敷きになって終わりだな
と思いながらも、起き上がる元気もなく
揺れる本棚を見つめていた。
テレビを付け、報道を見ていると
東京では大きな被害はなかったという印象だった。
このあと、次々に大きな被害が報道され
さらには原発事故で、
メルトダウンという、史上かつてない絶対の危機となるのだが
そのときは、まだ知るよしもなかった。
それよりも、”青い青い空”の上映館はどうなったのか?
明日からの上映はできるのか?
そちらが心配。
4年間苦労して完成させた映画が
東京ではたった5日で中止なのか?!
そんな心配をしていて、まさにそれが現実となるのである。
さまざまな思いが交差した1年前
1回のブログでは語り尽くせない。何回かに分けて書いて行く。