「書と音楽のコラボ」シーンは? [LAの映画祭参加]
墨かけ合戦シーンのあと。
旅館の大広間で、部員全員が謝るシーン。
観客から笑いが起こる。
そして、八代先生から筆の説明。書道のうんちくのシーン。
ここもまたアメリカ人観客は真剣な顔。
「へえーーーーーー筆って、いろんなもので出来ているんだ・・」
という表情。いや、これは日本でも同じ。
日本文化なのに、筆の原材料を知らない人が多かった。
なので、ここは海外の人に書道のことを紹介するシーンでありながら
日本人にはいかに日本文化を知らないか? 感じてもらえるシーンでもある。
そして前半最後の場面「書と音楽のコラボ」
ここから観客は完全に映画の世界に入り込んでいた。
真子(相葉香凛)やみさと(草刈麻有)が書道を書く姿に
日本の美しい四季の風景に
酔いしれるように見ている。
3分を越えるシーンだが、台詞は一言もない。
全て映像と音楽で見せている。
ここも言葉の壁を越えて、世界の人に理解してもらえるシーンだろう。
以上前半戦。日本と同じ場面で観客は笑い。
同じシーンで涙した。
だが、後半。笑いは少なくなり、涙涙の連続となる。
日本では後半50分は、涙の連続。
果たしてアメリカ人観客の反応は?
日本人は泣ける映画が好きだが、アメリカ人は違う。
涙の連続のシーンを、どう受け止めるのか?
注目の後半が始まる。
(つづく)