墨かけ合戦シーン。笑いが遅れる? [LAの映画祭参加]
墨かけシーン
ここまで、日本で笑ったシーンは皆笑い。涙のシーンは皆、涙だ。
大きな紙に、大きな文字を書く練習。
見るからに皆、下手!っという感じ。
でも、アメリカ人観客。真剣に見ている。
トン子(田辺愛美)と卓也が揉めて、墨のつけ合いに
やがて、みさと(草刈麻有)も加わって墨かけに
だが、観客はまだ真剣に見ている。
途中からようやく笑いだす。ここは日本と違うリアクション。
理由は分かった。
ここは僕の認識不足。「分かるよね〜」発想に捕われていたのだ。
日本人が見れば、書道部員たちの大字を書く姿。やる気もなく、意気がない。
「まだまだ、下手だし、遊び半分だな」
と分かる。が、アメリカ人が見ると
巨大な紙に筆で文字を書くこと自体に興味があり
真剣に見てしまう。
そこからお笑いシーンになっていくことに乗り遅れるのだ。
後半戦は皆、体を揺らして笑っていたが、
ここが唯一、日本と違う反応。
まだまだ、僕も日本の発想に縛られていること痛感。
上映はつづく
(つづく)