SSブログ

壁際で映画を見た想い出 [LAの映画祭参加]

P1030516.jpg

 スクリーンに向かって左側の壁際。

 僕はそこに立って、「青い青い空」を見るLAの観客の反応を見つめていた。

 あっ、そう言えばこんなこと。昔もしていたな・・。

 思い出した。

 そう。留学時代。

 サンタモニカの名画座ニューアートで、黒澤明特集を見たときのこと

 同じように壁際に立ち、スクリーンと観客の両方が見られる位置にいた。

 黒澤映画は日本で何度も見ている。

 当時まだビデオにはなっていなかったが、名画座で繰り返し見ていた。

 P1040596.jpg

 なので、日本の観客の反応と、アメリカ人の反応の違い

 知りたくて、観客の表情が見える位置に立って映画を見た。

 一番、面白かったのが、「椿三十郎」
 
 最後の三船敏郎VS仲代達矢の対決シーン。

 長ーーーーーーーーーい。沈黙の末に、ドバーーーーーーーー!というあそこ。

 アメリカ人観客。食い入るように画面を見つめる。

 中には指を加えて見ている人までいる。

 そして、ズバーーーーーーー!と血が噴き出すと

 観客が飛び上がる。そしてわき上がる声

 「Ohhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhーーーーーーー!」

東京以上の反応だった。

 でも、時代劇だから受けたのかも?と 現代劇も見た。

 「生きる」

 通夜のシーンとか凄い。

 観客は皆、観客ではなく。通夜の慰問客の1人になっていた。

 そして、ラストは拍手喝采。

 幕が閉まっても、涙ぐんで立ち上がれない客までいた。

 アメリカ人にウケるシーン。ウケないシーン。

 いろいろと感じた。


 (つづく)

  jff2011poster_large.jpg
nice!(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。