八代先生はロックンロールが好き [LAの映画祭参加]
ひとつには八代先生(波岡一喜)
書家で教師なのに
「ロックンロールが好き」というミスマッチ設定が面白いのと
彼の性格を表現できる。
ただ「矢沢永吉が好き」「頭脳警察のファン」(ほとんど僕の趣味)
これだと、八代先生はいかにも!という感じになってしまう。
それより「ローリング・ストーンズ」や「マイケル・ジャクソン」の方が
よりミスマッチ感が大きくなり、
八代先生のキャラがユニークになる。
同時に、海外の観客もその方が分かりやすいのでは?
そう考えた。
「頭脳警察が好き」と言われても海外の人は分からないが
「ローリングストーンズが好き」というと、
親近感があるし、そんな人が書道の先生というのも面白い。
それだけでなく、シナリオを書くために書道の取材を1年ほどやっていて
気づいたのは、ストーンズやスプリングスティーンとの共通点である。
先にも書いたが、個性やスタイル。オリジナリティの大切さ。
ミュージシャンも、書道も同じなのだ。
LAでの上映を見ていると、その辺がとてもうまく伝わり
異文化である書道を身近なものとして
感じてくれているように思えた。
(つづく)