「隠し砦の三悪人」アメリカ人の反応 [映画]
LAで最初に見た日本映画
「Hidden fortrest」
黒沢明監督の時代劇。
そう、「隠し砦の三悪人」だ。
サンタモニカのニューアートで上映されると知り、どうしても見たかった。
でも、当時は車を持っておらず、住んでいたUSCのドミトリーから
バスを乗り継いで行くと、2時間以上かかる。
地理もまだよく分からない頃で、英語もまるで駄目。
おまけに、帰ってくる間に日が暮れて夜になると、
LAはとても危険。
夜道で撃たれてバーン!ということも現実に起こる町。
けど、どうしても見たくて、出かけた。
その映画館が先に紹介したサンタモニカのニューアートである。
今から26年前。1985年のことだ。
劇場は半分ほどの入り。観客はほとんどアメリカ人。
日本人は僕だけだ。もらったチラシを見る、
「この作品は『スターウォーズ』にも影響を与え、
オープニングのC-3POとR2-D2のシーン
この映画のオープニングを意識している」
とか書かれている。
さて、上映開始。映画よりも観客の顔を見ていた。
皆、もの凄い表情で見ている。
笑ったり、ドキドキしたり、笑顔になったり、
通常のアメリカ映画を見るよりも、反応が凄い。
ルーカス、スピルバーグの作品を見るときのようなリアクションだ。
そして、クライマックスの大脱出。
三船敏郎が農民の娘を引っ張り上げ、馬に乗せて逃走。
場内から拍手喝采!!!
そして、エンドマーク。
再び、拍手喝采!!
皆、「本当に堪能した。面白かった」
そんな笑顔で拍手をしていた。
http://www.youtube.com/watch?v=ZW5e0vQwKMk
(つづく)