自分のスタイル。自分のキャラ。(4)俳優も同じ [最近、考えたこと]
芸人だけではない。俳優も同じ。
自分のキャラ。スタイルを確立してこそ。本物の俳優になれる。
名優・勝新太郎。現在もテレビで活躍する中村玉緒さんの旦那。
三船敏郎、石原裕次郎と並ぶ、戦後の大スターである。
が、大映のニューフェイスでデビューした頃、あまり人気がなかった。
主演映画も評判がよくなかった。
自分にしかできない何かを探し続け。自分のキャラを考え続けて、見つけたのだ
「不知火検校」という小説。
その物語に登場する盲目の僧侶。それを演じたい。自分にしかできないはずだ。
そう。カッコいい2枚目ではなく、悪の強いキャラにこそ。
自分らしさが発揮されると考えたのだ。
会社に掛け合い。映画化を決意させる。
そのキャラはのちの大ヒットシリーズ「座頭市」の主人公の原点ともなり、
彼は大スターへの道を突き進む。
芸人と同じく、俳優もまた、自分のスタイルやキャラを探す。
それを見つけたとき、他では替えの効かない存在になったとき
世の中に必要とされる俳優になる。
(つづく)