映画は民主主義では出来ない?(7)大作映画が詰まらない理由 [ポストプロダクション2]
企業の提案。
製作会社のプロデュサー。それらを取りいれ調整し、映画作りをする。
提案を飲まないと「だったら、降りる」と言われる。
それぞれの企業を、立てねばならない。だが・・。
ここでPは大切なことを忘れてしまう。
企業のための映画作りになり、観客のための映画ではなくなる。
観客が映画をどう感じるか? より、企業から文句が来ないようにする。
それで、いいものが出来る訳がない。
「この原作の主人公は、この女優ではないだろう?」
と思っても、「**会社の社長がファンだから」とかいう理由で起用してしまう。
皆の意見を取り入れて考える。
結果、それぞれの企業が立ち文句の出ない「まあ、これならいいだろう」
というシナリオが出来上がり。
企業の都合が優先のキャスティング。
面白くなる訳がない。
大作映画に無難なものが多いのは、そのせい。
何だか日本の民主主義のようだが、それでは素晴らしい映画はできない。
(つづく)
2010-07-19 00:47
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