映画は民主主義では出来ない?(8ー終)MA [ポストプロダクション2]
さて、話はMAに戻る。
完成した映画を見ると、当然のように音楽と音が入っている。
が、それぞれをどこに入れるか?
それを決めるのも監督の仕事だ。
でも、もし、いろんな人が意見をいうと
「ここ音楽はいらないんじゃない?」
「この音楽違うんじゃない?」
「ここは盛り上げないと!」
「いや、ここは音楽なしで行くべきでしょう?」
となる。
編集以上に音楽は「感性」と「センス」の世界。
議論して、答えが出るものではない。
結局、監督の感性に委ねられる。
音楽や音の付け方も、全て監督が決める。
そのせいで映画が詰まらなくなれば、それは監督の責任。
でも、それが監督という仕事。
そして、素晴らしい作品ができるのは、最初の「思い」を最後まで歪めずに貫徹すること。
今回はこのMAでそれが完結するはずだ。
(つづく)