映画は民主主義では出来ない?(6) [ポストプロダクション2]
歌も映画も同じ。
政治なら民主主義は有効だが、芸術はなかなかそうはいかない。
いろんな人の「意見」「趣味」「センス」「方向性」を取り入れて行くと
関係者から文句が出にくくなるが、
結果、無難な物語になり、無難な映画になって、感動や興奮が生まれない。
いい例が大きな企業が何社も参加した大作映画。
あまり面白いものがないのは、それが理由だ。
それぞれの企業がいろんなことを主張し、作品を駄目にしていく。
「アメリカ映画の***のようなイメージで行きたい」
「ロケ場所はウチの社がある**市にしてほしい」
「主演は若者に人気の***にしてほしい」
「ヒロインはウチのCMに出ている***を使ってほしい」
「主題歌は当社専属の****を起用してほしい」
それぞれの企業がいろんなことを主張、要求してくる。
(つづく)