映画は民主主義では出来ない?(5) [ポストプロダクション2]
では、なぜ、映画は民主主義で作られないか?
これは以前に書いた。
音楽業界。昔はレコード会社のスタッフが会議。歌手**の次回の歌を企画する。
皆で決めたものを「**なイメージでこんな歌をお願いします」と
作詞家の先生、作曲家の先生に依頼。
曲を作ってもらう。
それをバンドが演奏して、その前で歌手が歌う。
が、近年。その方法論で作った歌が売れなくなったのだ。
ヒットするのはアーティストが自分で作詞作曲、演奏して、自身で歌うもの。
つまり、作品というのは・・
いろんな人が間に入ることで「思い」が薄くなり、感動が伝わらなくなるのだ。
多くの人の「意見」や「趣味」が入ってくることで個性が弱まる。
でも、歌を作った本人が演奏し、歌を歌うことで、「思い」がダイレクトに伝わり
観客に感動が届く。
だから、バンド・スタイルのアーティストの歌が売れる。
映画作りも同じなのだ。
(つづく)