「告白」とある青春映画(3 [映画感想]
「告白」の監督。
以前の作品で、照明の準備に24時間かけたと聞く。
通常はせいぜい、数十分。30分でも遅い!と言われる。
それが夜明けからライトを準備。日が昇り。
小学生が登校して行く。
準備を続けていると、その小学生たちが下校してくる。
そして日が暮れるが、まだ準備は終わらない。
まるで黒澤組のような撮影をするので、照明部が激怒。
全員が途中辞めて、新たに別の照明部を雇ったと聞く。
尾ひれがついて、大げさな話になっているかもしれない。
が、そこに監督の思いが見えてくる。
そこまでしても、実現したいライティングがあったのだ。
そのライティングでないと、撮れない場面がある。
それは、作品に愛情があるということ。
照明だっていくらでも、手抜きができる。でも、全力でかかる。
作品への「思い」があるから全力でかかる。
「いい作品にしたい!」「この思いを伝えたい!」
だから、もの凄い作品になる。
だから、「松子」も「パコと魔法の絵本」も「告白」も、あんなに素晴らしいのだ。
(つづく)
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