11月11日、「1」が4つ並ぶ日の物語・第2部 (4)心血注ぐスタッフの努力 [映画「ストロベリーフィールズ」]
また、今回のようなイベント上映。
フィルム上映ではなく、ビデオで上映されることがある。
それもビデオ・プロジェクターで、映写されることが多い。
一般の人が聞くと、何のことだか分からないかもしれない。
が、それは映画人の「魂」を踏みつける行為。
ビデオ上映の場合・・・、
スタッフが血の出るのような努力で撮った「美しい映像」、「色」も、「光」も不完全にしか再現できない。
汚く、薄い、見辛い映像・・・クオリティは、本来の半分以下になる。
ビデオはそもそも、モニター(ブラウン管)を通して見るための素材。
テレビで見る分にはまだ問題がないが、プロジェクターを使い、大画面に映写するのは自殺行為。
職人さんが精魂注いで作り上げたワインを、沸騰させてから飲むのと同じでなのだ・・・。
ただ、DLPプロジェクターがあれば、ビデオでの上映でも美しい画面で再現できる。
が、その辺、一般の人は分からないのでDLPではない、ビデオ・プロジェクターで上映する。
もし、それをスタッフが見たら、大いに失望し、胸を痛める。
「こんな汚い映像で上映するのなら、あそこまで努力して美しい映像を撮る必要はなかったんだ・・」
彼らの撮影時の努力。全てを、踏みにじることになるのだ・・。
(つづく)