「プリズンブレイク3」研究(1)シリーズの難しさ [テレビドラマ]
物語を作る仕事をしていると、どうしても娯楽してドラマや映画が見れない。
その作品を分析。「なぜ、面白かったか?」「何が効果を発揮したのか?」を常に考えてしまう。
それでも、ここしばらく見たドラマは、分析を忘れるくらい面白かった。40代になって、これほどドキドキするということもなかなかない。遅まきながら、分析、研究せねば。
そんな1本が「プリズンブレイク3」。「2」の最後から無理矢理に繋げた感があり、「3」はキツいぞ!と思っていた。が、予想に反してなかなかの作品だった。
そのことは以前にも書いたが、その「3」は何をイメージし、何を目指して作ったか? 考えていた。
シリーズものをやる場合。たいせつなのは前作よりおもしろくすること。でも、観客というのはわがまま。例えば面白さを数値で表す(本当はできないけど)。
「レベル3」以上が「おもしろい」として、「シーズン2」が「レベル7」だとする。そして「シーズン3」が「レベル5」とする。
標準点以上なので、観客は「おもしろかった!」というかと思いきや、必ず「前の方がよかった」という。
つまり、前作の「レベル7」以上の面白さがないと、「おもしろい!」とは思ってくれないのだ・・・。
(つづく)
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