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「プリズンブレイク3」研究(2)ドラマ設定? [テレビドラマ]

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 ここがドラマの難しいところ。でも、同じ登場人物で、前作とは違う展開をすれば、比べにくくなる。前作が「レベル7」。今回が「レベル6」でも、「面白かった!」と思ってくれる。

 その発想もあって作ったのが「シーズン2」。「脱獄」の話ではなく、「脱走」の話にしたのだ。ここは非常にうまいやり方。

 しかし、「シーズン3」でまた、刑務所に戻り、脱獄ものになった。これだと必ず「シーズン1」と比較される。制作者は厳しい選択をしたのだ。同じ「レベル7」の面白さでも、視聴者は納得しない。

 といって、脱獄ものにせずに、マイケルが逃亡先の町で悪の組織と戦う話にすると、それはもう「プリズンブレイク」ではない。

 ドラマには設定があって、その中でストーリーを作ることが大切。それを破ると別ものになる。「刑事コロンボ」は、エリート犯人VS冴えない刑事の知的バトル。
 コロンボがアクションをしたら「警部マクロード」と同じ。

 実は「新・刑事コロンボ」で、潜入捜査をする話があった。でも、それはもう「コロンボ」ではなく、ピーター・フォーク主演のアンダーカバードラマ。見ていて呆れた。

 つまり、ドラマというのは料理のようなもの。牛丼屋に来る客は、牛丼を食べたくて来る。そこでハンバーガーを出したら、客は怒る。
 他とは違う和風カレーの店。他と同じ洋風カレーを出したら、詐欺だと言われる。

 同じようにドラマには、それぞれに他と違う個性を持たせている。それを破って別にことをやり出すと、期待はずれと感じ、視聴者は離れて行くのである・・・。


(つづく)



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