「バットマン/ダークナイト」(上)久々に期待した! [映画感想]
もし、現在上映中の「ダークナイト」を見るつもりなら、この文章は映画を見てから読んでほしい。
もし、「見ようか?どうしようか?」迷っていたら、ぜひ読んでほしい。なるべくネタばらしをしないで書いてある。
俗にいう「アメコミ」。アメリカンコミックスの映画化作品は、日本で人気がない。今回の「バットマン」を始め「超人ハルク」「アイアンマン」「ヘルボーイ」いろいろある。
が、皆不人気。唯一ヒットしたのは「スパイダーマン」くらい。
それも当然と思えるのは、原作のネームバリューに頼り切り、中身がないものが多いからではないか? 「バットマン」シリーズも何か、昔あった「ひょうきん族」の1コーナー「タケちゃんマン」を思わせる。
タケちゃんマンVSブラックデビルの戦いを、高額な製作費をかけて映画化したようなものが多かった。一応、シリーズ全て見ているが、何がしたいのか?分からぬものばかり。
前置きが長くなったが、そんなアメコミ作品の中。前作の「バットマン・ビギンズ」はかなり面白かった。
これまでのシリーズとは全く違うリアルな世界観(以前はマンガの世界をそのまま現実に移したような感じで、リアリティがなく、他人事に思えた)。
それを「ビギンズ」では社会性を持ち込み、「バットマン」でありながら、全然違う作品となっていた。これまでのシリーズとは違い、物語に巻き込まれ、ハラハラし、力が入る。
思わず唸る場面や台詞。「この手があったか・・・」と悔しいなるほどうまいものがあった。その「ビギンズ」の続編である今回の「ダークナイト」。期待できる気がしていた。
予告篇を見ても、何か凄そうな予感。ただ、今回はジョーカーが登場する。シリーズの一番最初のエピソードで、名優ジャック・ニコルソンが演じた役だ。
アカデミー賞俳優であり、存在そのものが怪物のようなニコルソンを、超える演技が期待できるのか?
また、ジョーカーという怪物が登場することで、前作「ビギンズ」を支えた社会性が崩れるのではないか?という不安もある。
怪物の扱い方は凄くむずかしくて、一つ間違えば観客に子供向きと思われてしまう。
特に日本だと「仮面ライダー」をイメージさせる。安易なコスプレ・プロレスと解釈されるとおしまい。さらに僕個人は、基本的にヒーローが嫌い。
それでも「ダークナイト」想像のつかない面白さがあるのでは? という思いがした。ここ数年なかったことだが、初日に映画館へ行き。列に並んで鑑賞した!
(つづく)