SSブログ

監督の気持ちが分かるのは監督? [仕事]

ZJ1.jpg

 本業は映画だが、他にもいろんな映像関係の仕事をする。

 映画作りは楽しく面白いが、「自分を削り表現するもの」。

 すぐにカスカスになってしまう。

 それに対してドキュメンタリーは吸収の仕事。

 いろんな人に巡り会えて、いろんなことを学べる。

 これはこれで楽しい。久々に取材の仕事をした。ある国の若手監督へのインタビュー。

 通常は評論家とか、アナウンサーとか、映画ライターとかいう人たちが聞きとなることが多い。

 だが、そのテレビ局の担当者は

 「若手の映画監督には、若手の監督が質問する方が、気持ちもよく分かるはず。

 他の人では引き出せない話が聞けるのでは?」

 と考えた。

 確かに! 僕もインタビューを受ける機会があるので、聞かれる気持ちはよく分かる。

 聞き手というのは、だいたい似たようなことを訊くことが多い。

 答える方は同じ質問ばかりだと、次第に気持ちが入らなくなる。

 「いけない、いけない」と思いながらも、答えに新鮮味がなくなる・・・。

 でも、「えーー何でそんなことまで知っているの?」とか、

 「よくそこまで見てくれたなあ」と思える質問が出ると、張り切ってしまう。

 インタビューとはいうのは戦い。

 いかに相手から「熱い気持ち」を引き出すか? が大切なのだ。

 そんな経験が生かせる仕事となる。

 元・犯罪者が刑事になり、犯人を尋問するようなもの。犯罪者の気持ちはよく分かる。

 って、ヘンな例だけど、気づくともう8月か・・・。

(つづく)


nice!(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。