SSブログ

浜松で一般試写会(20)あの場面 [試写会]

P1000687.jpg

 あの場面が始まる。

 シナリオ時から評判のよかったシーンだ。

 それをあの子(内緒! 天才少女の素質を持つあの子)が見事な演技を見せる。

 そのときの観客の反応をどう表現すればいいのか?

 全員が涙している・・・と言ってもいいだろう。

 暗闇の中で、次々に頬をつたう涙を拭く人々。

 鼻をすする音。ハンカチで目を押さえる人。

 唇を噛む人。

 場内に悲しみが溢れていた。

 そんな中、唯一、笑顔で微笑むのが僕!

 「よし! このシーンも行けた! メッセージが伝わった!」

 ところが、僕の予想を超える反応

 このあと起きることになる。
 

(つづく)


 __ISO-2022-JP_B_GyRCQEQkJEBEJCQ2dRsoQkIbJEIjNSU3JWMlXCVzN2hEahsoQi5qcGc____2.jpg



 主題歌=>




nice!(1) 
共通テーマ:映画

浜松で一般試写会(19)後半戦 [試写会]

P1090447.jpg

 後半戦に入る。

 物語はここから過酷な展開をする。

 今まで起きていた笑いが陰を潜め。観客の表情もマジになる。

 詳しくは書けないが真子ーしんこ(相葉香凛)にある事件が起こる。

 そして、みさと(草刈麻有)にも辛い出来事が・・。

 あれほど、笑わしてくれたトン子(田辺愛美)も悲しみに包まれる。

 この辺から、何人かの観客が鼻をすすり始める。

 涙を拭く女性中学生がいる。

 そして、物語は・・・あの場面に突入する。

 撮影現場で、僕自身が涙してしまったあのシーン。

 編集中でも、完成してからも、そのたびに泣けてしまう。

 あの子が素晴らしい演技を見せる。あのシーンが始まる・・。

 (つづく)

__ISO-2022-JP_B_GyRCQEQkJEBEJCQ2dRsoQkIbJEIjNSU3JWMlXCVzN2hEahsoQi5qcGc____2.jpg

nice!(0) 
共通テーマ:映画

浜松で一般試写会(18)地元の風景 [試写会]

夕陽の練習.JPG

 そして、地元ならではのリアクション。

 場面が変わるたびに、観客の反応がある。

 「ああ、あそこだ!」

 「この場所。知ってる!」

 と、場面が映るたびに、多くの観客が笑顔で応えてくれる。

 ここは浜松ならでは反応だ。

 映画というのは不思議なもので、日頃見慣れている風景なのに

 スクリーンで見ると、あーーーと思えるのだ。

 その風景の中で俳優たちが物語を演じているのだから、

 不思議だったり、好感が持てたりする。

 それが地元を舞台にした映画の魅力でもあり、楽しさである。

 或いは、地元のはずなのに知らない場所も出てくる。

 「ここどこだろう?」「こんなきれいな場所。浜松にあったんだ!」

 そんな会話も聞こえてくる。

 それも古里再発見。僕の映画のテーマなので嬉しい。

 (つづく)

__ISO-2022-JP_B_GyRCQEQkJEBEJCQ2dRsoQkIbJEIjNSU3JWMlXCVzN2hEahsoQi5qcGc____2.jpg
nice!(0) 
共通テーマ:映画

浜松で一般試写会(17)大爆笑! [試写会]

トン子.jpg

 舘山寺のあのシーン。

 ここは少し心配した場面。

 かなり難しかった。

 果たしてウケるか?

 そう思ったら、場内大爆笑!

 ここまでウケると思わなかった。

 特にウケたのは、やはりトン子(田辺愛美)

 さすが浜松出身!

 物語は、ここから後半戦に入る。

 (つづく)

__ISO-2022-JP_B_GyRCQEQkJEBEJCQ2dRsoQkIbJEIjNSU3JWMlXCVzN2hEahsoQi5qcGc____2.jpg
 

タグ:田辺愛美
nice!(0) 
共通テーマ:映画

浜松で一般試写会(16)涙が零れる [試写会]

トン子s.jpg三美子s.jpg真子s.jpg
みさとs.jpgミチルs.jpg

 その後も、何度も笑いが起き
 
 観客は楽しそうに映画を見ている。

 そして、主人公の5人。ウケていた!

 それぞれの芝居で観客を湧かせる。

 トン子(田辺愛美)がダントツで笑いを取る。

 三美子(橋本わかな)の表情が可愛い。

 真子(相葉香凛)の頑さ。見ていて心配になる。

 みさと(草刈麻有)。見ていて楽しい。

 ミチル(平沢いずみ)。見ていてムカつく。

 演技のことではない。観客の気持ち。

 そう感じてくれれば、思うつぼ。物語に入り込んでいるのだ。

 劇場内の空気はまさに、そんな感じ。

 さて、物語の舞台は舘山寺に移る。
 
 いよいよ、あのシーンだ。

 (つづく)

 __ISO-2022-JP_B_GyRCQEQkJEBEJCQ2dRsoQkIbJEIjNSU3JWMlXCVzN2hEahsoQi5qcGc____2.jpg

nice!(0) 
共通テーマ:映画

浜松で一般試写会(15)笑いが起こる [試写会]

P1000685.jpg

 映画「青い青い空」

 上映が始まる。

 500名を超える観客。スクリーンを見つめる。

 観客は最初の15分くらいは、どんな映画でも真剣に見てくれる。

 退屈な映画でも30分までは、我慢してくれる。

 問題はそこからだ。

 だが、その時間まで行くことなく、反応が表れる。

 笑いが起きた。

 「笑い?」と思うかもしれないが、観客を笑わせるのはかなり大変なこと。

 声を出して笑わせるというのは、至難の技。

 なのに、何度か笑いが起きる!

 「笑って、ハラハラして、感動して、泣ける」映画なので

 最初の「笑って」はクリアーだ。

 だが、まだまだ、油断はできない。

 上映は続く。

 (つづく)

 __ISO-2022-JP_B_GyRCQEQkJEBEJCQ2dRsoQkIbJEIjNSU3JWMlXCVzN2hEahsoQi5qcGc____2.jpg


nice!(0) 
共通テーマ:映画

浜松で一般試写会(14)上映スタート! [試写会]

P1000626.jpg

 僕の映画。小難しい芸術作品ではない。

 笑って、ハラハラして、感動して、泣ける青春映画。

 基本はエンタテイメントだ。

 評論家に褒められるより、一般の観客に評価されてこそ意味がある。

 だから成功かどうかは、観客のリアクションで決まる。

 笑ったり、泣いたりしてくれれば成功。

 そんな反応がなければ失敗。

 いくらテーマが素晴らしくても、

 そのリアクションがなければ、伝わっていないということ。

 それを確かめるために客席に行き、

 観客の表情が見える壁際に立つ。

 その場所からなら、映画と観客の顔の両方が見える。

 場内が暗くなる。「青い青い空」がスタート。

 いよいよ、審判の時だ・・。

 映画監督にとって、最も緊張する瞬間である。

 (つづく)

 
 __ISO-2022-JP_B_GyRCQEQkJEBEJCQ2dRsoQkIbJEIjNSU3JWMlXCVzN2hEahsoQi5qcGc____2.jpg

nice!(0) 
共通テーマ:映画

浜松で一般試写会(13)観客の反応は? [試写会]

P1000658.jpg

 舞台を降りると、すぐに観客席に向かう。

 映画を見るというより、500人を超える観客の反応を見るためだ。

 皆、笑ってくれるか?

 ハラハラしてくれるか?

 感動してくれるか?

 泣いてくれるか?

 心配だった。

 それら反応がなければ、この3年8ヶ月の努力は無駄となる。

 映画は失敗作ということなのだ・・。


 (つづく)

__ISO-2022-JP_B_GyRCQEQkJEBEJCQ2dRsoQkIbJEIjNSU3JWMlXCVzN2hEahsoQi5qcGc____2.jpg
nice!(0) 
共通テーマ:映画

浜松で一般試写会(12)子供たちの活躍 [試写会]

_DCS3134_2.jpg

 そして、3つ目。

 主人公の5人が素晴らしいということ。

 相葉香凛、草刈麻有、橋本わかな、田辺愛美、平沢いずみ。

 この5人。本当によくやった。
 
 2ヶ月間。書道特訓をした。

 撮影が始まってからも、特訓は続いた。

 何人か脱落するのではないか?

 と思えるほど過酷な練習。

 でも、全員が最後までがんばった。

 その姿が映画の中でも感じられる。

 さまざまな困難に向かい合う少女たち。

 その姿が感動を呼ぶ。

 まさに、涙の青春ストーリーとなった。

 そんな話をして、舞台を降りる。

 さあ、いよいよ、映画「青い青い空」の上映だ。

 主題歌=>

 (つづく)

__ISO-2022-JP_B_GyRCQEQkJEBEJCQ2dRsoQkIbJEIjNSU3JWMlXCVzN2hEahsoQi5qcGc____2.jpg
nice!(0) 
共通テーマ:映画

浜松で一般試写会(11)美しい古里 [試写会]

桟橋.JPG

 そして、2つ目のテーマ。

 浜松再発見。

 最初は書道が盛ん。ということで浜松をロケ地として考えた。

 でも、そこは本当に素敵な町だった。

 海あり、山あり、川あり、湖あり、

 田舎あり、都会あり、田んぼあり、工場あり、畑あり

 日本の全てがある。

 懐かしい風景がいくつもあった。

 1年がかりでロケハン。春夏秋冬。その全てを経験して撮影場所を選んだ。

 その美しさが、物語を優しく包んでくれた。

 浜松の風景があったからこそ、心優しい物語を撮ることができた。

 でも、意外なことに、そこに住む人たちが、その素晴らしさを分かっていない。

 まあ、どうしても長年住んでいると分からなくなるもの。

 その良さ。映画を通して見ることで、再確認してほしいと思った。

 「我が古里は、こんな美しい町だったのか!」

 それを伝えること。第2のテーマだった。

(つづく)

 __ISO-2022-JP_B_GyRCQEQkJEBEJCQ2dRsoQkIbJEIjNSU3JWMlXCVzN2hEahsoQi5qcGc____2.jpg


nice!(0) 
共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。