伝えたいこと(4)親の責任 [伝えたいこと]
父親となった同世代の友人。子供に何を言っているのか?聞いた。
今も「勉強しなさい」と言っているらしい。
勉強しても、幸せはつかめないのに、なぜ、そんなことを言い続けるのか?
今の時代がどういう状況なのか? 分かっていないのではないか?
しかし、新聞やテレビのニュースを見ていれば誰にでも分かる。
一流企業に入っても、安泰は待っていない。
父親でもある友人。なぜ、今も「勉強しろ」と言い続けるのか? こう説明する。
「勉強してもダメなことは分かっているよ。でも、それしか子供たちに言えることがないんだ・・」
悲しい話・・・だと・・・思った・・。
(つづく)
伝えたいこと(3)平成不況の中・・ [伝えたいこと]
平成の不況、10年以上も続いた・・・。
昨年。ようやく景気回復の兆しが見えてきたとき。リーマン・ショック・・・・。
再び日本は、不況のどん底に落ちて行ったのである。
時代は大きく変わった。昭和40年代のように、真面目に勉強して
いい大学へ行って、いい会社に入っても、安泰ではないということだ。
いつ会社が潰れて、路頭に迷うか分からない。 いつリストラさせれて、職を失うか?分からない状況なのだ。
一生懸命勉強をし、いい大学に入るだけでは幸せになれない時代なのだ。
そんな今、親は子供に何を伝えていればいいのか?
(つづく)
伝えたいこと(2)昭和40年代 [伝えたいこと]
僕らの子供時代。昭和40年代。
1960年代後半から70年代前半。
親は子供たちに、必ずこういった。
「勉強しなさい!」
当時の子供番組を見れば、必ずそのセリフが出てくる。
そう。当時は高度成長時代。しっかりと勉強をして、成績を上げ、
いい大学に入れば、いい会社に入れて、終身雇用で、一生安泰だった。
だから、子供たちの幸せを願う親たちは、「勉強しろ!」と言い続けたのである。
それが平成に入り、90年代に突入した日本は大きな変化を迎えた。
バブル経済を崩壊。長い長い不況がやってきた。
土地神話が崩れ、誰もが信じて疑わなかった銀行が倒産。
大手企業も続々と潰れ、あるいは大量のリストラが続いた・・・。
(つづく)
伝えたいこと(1)親と子に伝えるテーマ [伝えたいこと]
僕が作る映画。いつも、ひとつのテーマがある。
「子供たちと、その両親に伝えるべき大切なこと」
前回の「ストロベリーフィールズ」も、そのテーマで描いた。
次の作品もそのテーマで映画を作りたい。でも、今度は何を題材に何を伝えるべきか?
考えていた。
どんな映画を作れば、子供たちを励ますことができるのか?
子供を持つ親たちに、メッセージできるのか?
その答えが今回の映画なのだが、
そこに行きつくまで、この10年。考えてたことがある・・・。
僕らの子供時代。昭和40年代。
1960年代後半から70年代前半。
振り返ってみる・・・。
(つづく)