SSブログ

書道を徹底取材した訳 [太田監督/その後?]

P1100416.jpg

 (期間限定 追記)

 4年ほど前。

 ある仕事をしていて、興味を持ったのが書道だった。

 調べて行くと、いろんなことが分かって来た。

 取材前。僕の印象は

  ”お手本を見て、奇麗な字を書くのが書道”

 小学校時代から大嫌いな学科だった。

 何より、僕はいくら練習しても、字が下手。全くうまくならない。

 高校時代から選択になり、美術を取ることができてホッとしたくらいだ。

 しかし、本来の書道は僕が思うものとは別ものだった。

 ”奇麗な字を書く”は書道ではなく、習字。

 本来の書道で大切なのは

 ”奇麗な字を書くことではなく、気持ちが籠った自分らしい字を書くこと”

 カルチャーショックだった。

 そこには様々な考え方があり、書道はまさに芸術。

 子供たちに伝えたい素晴らしい発想があった。

 映画にすれば素敵な作品になると思えた。

 そこで書道に対する取材を始めた。

 1年間。徹底取材。書家や書道教室を訪ねて日本中を飛び回った。

 20070215087.jpg

 東京、大阪、京都、奈良、福井、和歌山、九州、四国。

 書家だけでなく、筆作り職人、墨作りの工房、紙すき職人。

 高校書道部の部員、趣味で書道を学ぶ主婦、書道を選択する高校生

 有名書家の展覧会、王羲之や顔真卿の展覧会、

 テレビ、新聞、雑誌で書道の特集があれば、かならずチェック。

 自分でも32年振りに書道を始めてみた。

 さらに1年の追加取材。合わせて2年に渡る取材で、かなり書道を学んだ。

 そうやって書いたのが

 ”青い青い空”のシナリオである。

 _DCS2214.jpg

 日本映画というのは、物語の題材であっても、

 適当な取材だけで、作品にしてしまうことがある。

 結果、題材の魅力が伝わらずに終わる。

 だが、今回も徹底して取材したお陰で、多くの人が”書道をしてみたい!”と言ってくれたし

 専門家である書家の先生方も、大いに褒めてくれた。

 やはり、取材は大切だ。

 そして書道以来に興味を引かれたのが

 この春の原発事故である・・。

 (つづく)


 書道取材の旅/詳しくは=>http://takafumiota08.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300827139-2


 E3839DE382B9E382BFE383BC-e1ff2.jpg




nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。