女子高生コンクリート詰め殺人事件 [2011年]
シナリオライターをしていたとき、
”女子高生コンクリート詰め殺人事件”
という作品を担当した。
1988年に実際に起こった事件を、事実通りに描こうという
ドキュメンタリードラマだ。
徹底して取材。ライター時代に学んだ手法で、様々な角度から調査する。
まず、当時の新聞、雑誌、テレビでの報道を確認。
それを取材したノンフィクション本を何冊も購入。
裁判の記録を読み。事件が起こった場所を訪れて、位置関係を調べ
関係者にも話を聞いた。当時、事件を取材したルポライターにも取材。
そうやって調べて行くと、
マスコミでは報道していない事実も出て来た。
興味深かったのは、単に事件の全容が分かっただけではなく
教育の問題、社会問題も見えてきたことだ。
犯罪は世相の反映。そこには社会のひずみやゆがみが映し出されていた。
つまり、世相を知りたければ、犯罪を詳しく調べればいい。
その後、仕事ではなくても、興味を引く犯罪事件があれば個人的に情報を集めた。
酒鬼薔薇聖斗事件、池袋通り魔事件、秋葉原通り魔事件、
それらも調べると、いろんな社会問題が見えて来た。
そして、この夏に興味を持ったのが
原発事故である。
(つづく)
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