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車窓を過ぎ去る想い出 [epilogue]

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 富士屋マーケットを出て

 ロスアンゼルス国際空港に向かう。

 バージルAvをサウスへ

 3番目に住んだアパートの側を通る

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 LA滞在最後の日に、知っている人に会えた

 もちろん、彼女にとっては数多い客の1人。

 覚えてはいない。

 でも、オデンオジさんのことを聞けた。

 LAに来なければ・・

 今日、この道を通らなければ・・

 店は潰れたものと思い込み、

 オジさんが亡くなったこと、分からずにいたのだ。

 窓外から4番目に住んだアパートが見える。

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 青春の日々を過ごした場所。

 アルバムをめくるように、現れる。

 20年振りだったLA.

 最初は映画祭が目的だった。

 「観客が映画を受け入れてくれるかどうか?」

 その一点。

 「その合間に、時間があれば想い出の地を訪ねよう」

 そんな感じで、LAに来た。

 だが、思いもかけない展開。

 想い出の場所がことごとくなくなり。

 知る人が皆いなくなっている。

 悲しさと淋しさの連続だった。

 LAに来て、そんな辛い思いをするとは思わなかった。

 でも、同時に、発見もたくさんあった。

 「青い青い空」はLAでの体験、かなりの部分で生きていること

 あのとき通った名画座、黒澤特集。

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 コンサート、アメリカ人との交流。

 それがもの凄く反映されて、出来た映画だということ。

 だからこそ、言葉や国境を越え、多くのアメリカ人観客

 拍手喝采を贈ってくれたのだ。

 そのこと。日本にいては気づかなかっただろう。

 そして、何より20年という月日を確認した・・。

 そして、長い長いマラソンが終わったことも・・。

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 単に映画祭に参加するというだけでない、

 映画作家としての「ルーツ」を再確認する旅になった。

 人生に何度もあることではない。

 LAに送り出してくれたぐるっぽの皆さんに

 ただただ、感謝するばかり。

 ウイルシャー通りを越え、フーバーstをサウスへ

 直進すればUSCだ。

 その横を通り抜けて、空港へ向かう・・。

 (つづく)

 
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