日本人のスピーチは退屈?(上) [LAの映画祭参加]
日本でスピーチというと、思い出すのが結婚式。
「友人である新郎。**君は大学時代より優秀な成績で」
とか、まじめに同じトーンで語るのを思い出す。
或いは総理大臣の就任スピーチ。
こちらはさらに真面目。途中で退屈する。
けど、小泉総理のときは凄かった。
ケネディ大統領を彷彿とさせる演説。
在任中、ずっと支持率が高かったのも納得だ。
だが、日本人がスピーチをすると、
だいたいは堅苦しく、聴き辛いものになりがち。
映画の舞台挨拶だって堅苦しいものが多い。
特に詰まらないのが監督のスピーチ。
舞台で俳優と並ぶと、それでなくても見栄えしないのに
真面目腐った顔で、
「えー、今回の映画のテーマは・・現代社会にありがちな側面を・・」
テーマは映画で語れ!と思ってしまう上に、
抑揚なく、ダラダラ話す。
そんな話を観客にしてどうするんだ!とか昔から思う。
「いつか監督になったら、楽しいスピーチをするぞ」
と思っていたので、
太田組作品の舞台挨拶はスペシャルだ。
役者たちとも事前に打ち合わせ。観客が楽しんでもらうものにする。
だから、今回も真面目な話をダラダラする日本的スピーチだけは
「絶対に、やるまい!」と思っていた。
特にアメリカはスピーチが大切。
先にも書いたが、ケネディ大統領の就任スピーチなどは感動的だった。
(つづく)