上映を前にして想ったこと(3)ジャッキー・チェン [LAの映画祭参加]
若き日のジャッキー・チェン。
同じ悩みを持っていた。
彼はブルースリーを尊敬し、目指した。
最初は模倣からスタート。
だが、全然人気がでない。
クンフーができる俳優というだけでは、山ほどいたし
ブルースリーを真似る相優、腐るほどいた。
ジャッキーはその内に気づく。
「俺はブルースリーとは違う。いくら彼の真似をしても、彼にはなれない。
では、俺の俺らしさとは何だ? 成龍らしさとは何だ?」
やがて、ジャッキーは気づく。
ブルースリーは超真剣。ストイック。2枚目キャラ。
でも、自分は違う。笑いだ。三枚目だ。
それが自分らしさ。ジャッキーチェンではないか?
その後、主演したのが「酔拳」である。
それから人気が爆発。やがて、ハリウッド進出まで果たすのだ。
あの笑いとアクションの融合。
ジャッキーチェンにしかできない。ブルースリーとは明らかに違う。
アメリカ人俳優も、日本人俳優にも真似ができない。
そして、ジェッキーチェンは世界を制覇した。
映画監督も同じなのだ。
(つづく)