ミチル/「青い青い空」以前の物語(7ー終)八代先生 [秘密シリーズ]
ミチルはため息をつく。
真子とみさとが入部するだけのことがあり、
書道部の顧問教師も最悪だった。
先に臨時教師で来た八代という奴。
体育館で大字を書いて、書道部員を募集した。
書道を愚弄している感じがする。
「やはり、この学校は面白くないな・・」
その日も実験室に行くと、袴田先生がこういう。
「ミチル。書道部、今日からスタートらしいぞ!」
「興味ありません・・」
「ミチルは書道得意だろ? 見に行こうぜ!」
放課後、書道部を見に行った。
八代というヤンキー先生。
書道とは呼べないこと。教えている。
相変わらず、この学校は面白くない。
デビーがやってきた。喜んでいる・・・。
これは書道とは呼べない。
我慢出来ず、抗議してしまった。
「八代先生。書道は前衛芸術とは違うので、
ダンボールに書くのは違うと思います!」
が、八代先生は変なことを言い出す。
「まずは楽しんで書くこと。大切にしてもらいたんや!」
よく分からないが、何かが胸に突き刺さる。
いや、でも、こんなの書道じゃない。
そう思っていると、袴田先生が笑顔でこういった。
「ミチル。この学校も面白くなってきたな?」
高見沢ミチルにとって、新しい物語。スタートしようとしていた。
これが「青い青い空」主人公の1人
高見沢ミチルのビハインド・ストーリーである。
オオカミさん。いかがかな?
(つづく)