高見沢ミチルと平沢いずみ [秘密シリーズ]
ミチル役の平沢いずみ。
撮影前にミチルの設定を話し、
あとは平沢のイマジネーションに任せた。
結果はご存知の通り。
過去の物語を語ることなく、回想で見せることなく
観客にそれを感じさせた。
ミチルはもの凄い存在感を持ち、映画を突き抜けた。
平沢いずみのずば抜けた「演技力」と
「存在感」でそれを観客に感じさせたのだ。
本当に素晴らしい女優。
そして、高い実力を持ちながら、もの凄い努力をする子である。
自分をとことん追いつめ、潰れそうになりながらも前に進もうとした。
中学生時代のミチルが苦労したのと、同じように英語と格闘。
外国人に台詞を読んでもらってテープに録り、練習。
英語の歌を聞き、外国人と話をする。
撮影中も英語ができるミシェルと何度も練習。
その執念は凄い。
平沢にとって「演技」は「命を賭けた戦い」。
こんな子が日本映画界にいること。
信じられないほどだ。
そんな平沢いずみがいたことで、ミチルは血の通った女子高校生として
強烈な個性を放ち、スクリーンに存在しえたのである。
ぜひぜひ、また、一緒に仕事をしたい女優さん。
文芸作品でも、ホラーでも、恋愛ものでも、
何でもこなせる子だけど
できれば、いずみの持つダークサイドを引き出す役がいいな?
「ポゼション」のイザベル・アージャーニーのような役。
楽しみだ。
(つづく)
タグ:平沢いずみ
2011-04-26 20:00
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