少女たちの映画を撮る理由(中) [メッセージ]
男たちから見向きされない、10代の女の子たち。
結構、大変な人生だ。
自分の「存在」を異性から認知されない。
カッコいい男の子と恋をして・・
そんな青春を過ごせない。
男の子たちが言い寄って来ない。
褒められない。「可愛いね」と言ってもらえない。
映画や漫画の世界で恋を見つめるだけ。
女の子同士の付き合いも大変。グループができるし、イジメがあるし、
些細なことですぐに揉める。
不細工な男の青春も、大変だが、
まだ、男の方が気楽。楽しい青春が送れるのではないか?
可愛い女の子だって大変。
同性からは嫉妬されがち。男には付け回される。
自分の内面を認めてくれるのではなく、
ルックスに憧れて近寄ってくる男性がほとんど。
疑心暗鬼になる。
受験勉強。就職。恋愛。結婚。出産・・と、不安だらけだ。
今回の映画の取材で出会った女子高生。
こう言っていた・・・。
「今の内に手に職をつけておきたいんです。
というのも、私の母は離婚して働いています。
父は私たちの生活を援助するだけの収入がありません。
だから、母が仕事しました。手に職があったので
私は今も高校に通わせてもらっています。
私が結婚したって、離婚するかもしれない。
だから、そのときは1人で生きていけるように
今から手に職をつけておきたいんです」
(つづく)