続・奈佐健臣さんとの出会い(10)本物の俳優 [キャスト]
2005年9月5日
1回目の演技は、完全ではなかった。
が、理解できた。それも100%でないのに、伝わった。
だから、迷う事なく「違う」と思った。
「あのシーンかな? それならいいけど、このシーンなら少し違う」
という印象ではない。間違いなくあのシーンだ!
と全く疑うことなく伝わっていた。
その上、彼自身もその演技が完全でないことを察知して、
自身で再チャレンジ。
そして、次には文句の付け用のない表現を見せたのである。
この世界。本当に凄い人がいる!
どれだけ説明して、コミニュケーションをして、何度も仕事をしても、
本当に意図を理解できない人も多い。
が、ものの数分で、全てを理解する人もいる。
今回、「ストロベリーフィールズ」に出演してもらう
三船美佳さんもそうだった。
初めて、一緒に仕事をしたときの理解力。
もの凄いものがあった。
長年の親友にでも伝わらないことが多いのに、
僕が求めるものを数秒で理解し、表現してくれる。
そんな、ずば抜けた本物の人々がいてこそ、
本当に素晴らしい作品ができるのである。
その死神候補の俳優さんにも、そんな資質を感じた・・。
<つづく>
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