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続・奈佐健臣さんとの出会い(4)手錠デスマッチ [キャスト]

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 通常、オーディションというのは、

 シナリオを渡し、その人が候補となっている役の台詞を読んでもらう。

 その読み方によって

 「演技力があり、役が合っているかどうか?」

 を確かめる。台詞を読む顔つきや、表情。

 ちょっとしたリアクションも、演技力を確認する材料となる。

 「日頃は2枚目だが、怒ると怖い顔になるな・・」

 「人を突き離すような、冷たいまなざしがいいな・・・」

 とか、そういった点を総合的に判断して、

 出演依頼をするか? やめるか? 決定する。
 
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 では、今回の場合はどうか? 

 死神さんは顔が写らない。

 「怖い顔かどうか?」「目が鋭いか?」「表情がどうか?」

 それは判断材料にはならない。

 また、台詞もないので、読み方で決めることもできない。

 つまり、表情でなく、台詞でもなく、目つきでもなく、

 衣裳もメイクもなしに、死神らしさを表現し、

 どのシーンを演じたか? を伝えねばならないのだ。

 これはレスラーが手錠、足錠をしてリングに上がり、

 戦うのと同じである・・。

<つづく>
 
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと12日!

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