波岡一喜君との出会い(1)ストロベリーフィールズ [キャスト]
「青い青い空」の八代先生を演じてくれた
波岡一喜君。
今回の作品が高く評価され、多くの人が「感動した!」と
言ってくれた。そんな作品になったのは、彼の功績が大きい。
波岡君の素晴らしい演技なしに
「青い青い空」の成功はなかっただろう。
そんな波岡君と、最初に仕事をしたときの話。
前作「ストロベリーフィールズ」監督日記より紹介する。
まずはその出会い篇から、
物語は5年前の夏からスタートする。
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「ストロベリーフィールズ」日記 2005年8月
僕の初劇場用映画。
「ストロベリーフィールズ」のキャスティングがスタートした。
どの役も難しく、俳優を決めるのに苦労している。
鉄男役も大変。
設定は年齢25才。元・不良。
今も当時の仲間や後輩の不良たちから慕われ、兄貴分的存在。
主人公の一人、理沙(芳賀優里亜)の父の会社で仕事をしていたが、すぐにクビ。
現在は寺で修行しながら手伝いをしている。
もう一人の主人公、マキ(谷村美月)の父(飯島大介)とは親しいので、
マキが子供のころからよく面倒を見ている。
夏美の姉・春美(三船美佳)とは同級生。
つまり、物語の中では夏美(佐津川愛美)とマキや理沙をつなぐ重要な役なのである。
さて、そんな鉄男のキャラ。
実は漫画「じゃりん子チエ」からヒントを得ている。
主人公チエちゃんのオヤジの鉄が、
若かった頃のイメージが鉄男なのだ。
喧嘩っ早いが、憎めない愛すべき大阪の兄ちゃん。
それと勝新太郎が主演した「悪名」シリーズで、
田宮二郎が演じた清次。
カッコいいがお調子者で、油断のならない2枚目半のキャラもベースにある。
だが、そんな役柄を演じられる俳優、
21世紀の日本にいるだろうか?
(つづく)
タグ:波岡一喜
2010-12-01 05:00
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