何度も感動出来る理由(2)HEROES [秘密シリーズ]
でも、今の時代。1人ではどうすることもできない。
そんな時代を反映して作られたのが「HEROES」である。
ヒロインのクレアも、ピーターも、ヒロも、
超能力を持っているが、1人では何もできない。
その他、大勢の仲間の力を借りて、人々を救うのだ。
しかし、あのドラマが素晴らしいのは
平和を守るとか、市民を救うという以上に
落ちこぼれの彼ら、負け組の彼らの敗者復活戦なのだ。
「人々を救うことができたのだから、俺も(私も)生きていていい」
「生きて行く意味がある。人のためになることができた」
そんな自己確認のドラマなのだ。
いわゆる自分探しの物語。それが「HEROES」なのである。
それには従来のスーパーヒーローがいて
彼が活躍できるように脇役がいて・・というスタイルでは
そのテーマを描くことはできない。
「HEROES」を見たのは「青い青い空」のシナリオを完成したあとだが
奇しくも、
僕が描こうとしたのも、同じテーマだった・・。
(つづく)