日本映画を見なかった頃(上) [日々報告2010]
学生時代。映画を見まくっていたが、
あの頃は本当に日本映画が嫌いで、嫌いで、
タダでも日本映画は見たくないというほどだった。
暗い、貧しい、陰気、ネガティブ、マイナー、後ろ向き・・・
日本映画にはそんな印象しかなかった。
映画といえばハリウッド映画。それが10代の頃の思い。
その後、日本映画を見るようになると
海外にはない名作、秀作がたくさんあるのが分かる。
そして、何より、映画監督を目指すようになってからは
好き嫌いではなく。過去の名作を見ておくこと。
そこから学ぶことが大切だと知る。
映画監督だけではない。
カメラマンになるにも、照明技師になるにも、録音マンになるにも
プロデュサーをやるにも、過去の名作を見ておかなければならない。
「この場面。日本映画でいうと『****』の感じかな?」
と聞かれて
「それ、見てないんですよね・・」では映画人失格である。
(つづく)