役名はいかにして付けれたか?(6)嫌いな人の名前 [秘密シリーズ]
敵役、悪役に関しても同じ。
作家が過去に出会った最も嫌いだった人物。
学生時代の教師、上司、先輩、友人。
その名前をつけたりする。
と、シナリオを書いていても、そのときの屈辱を思い出し
物語に「怒り」が籠るのである。
これもとても有効!
シナリオは「論文」や「批評」とは違う
「客観性」や「論理性」より、「愛」や「憎しみ」が籠らねばならない。
感情が籠らないと駄目なのだ!
であれば、初恋の人の名前をつければ「愛」が籠る。
友人の名前をつければ応援したくなる。
まず、作家がその登場人物を好きにならないと、
映画になったとき、観客がそのキャラを好きにはなれないのだ。
こんなふうにして、キャラクターに思い入れのある名前をつけると
リアルで強いストーリーができる。
ただ、今回の「青い青い空」
残念ながら、初恋の人の名前だけは使っていない。
では、どうやって名前を付けたのか?
(つづく)