貴男の映画撮影体験記(上) [地元出演者]
文章 by 貴男
「オーディション」というものを一度も、受けたことのなかった僕にとって、
「映画の撮影」というのはもちろん、
今までの人生で一度もしたことのなかった経験でした。
たくさんのディスプレイにコードに、照明機材音響機材、そして何よりたくさんの人。
その全ての人が真剣に一つのものを作りあげようとしている。
「仕事」なんだな、ということ、その空気を肌で感じ、
正直な話、緊張しっぱなしでした。
更に、そこにいたのは大人だけではなく、自分と同じ年代の俳優さんたちや、
同じく浜松オーディションに合格した高校生も。
緊張と同時に、何が見られるんだろう、この人達はどんな演技をするのだろう、
と、いつもワクワクしていました。
幸運にも多くの日数現場に居させて頂けたので、
色々な方と話す機会があり、
とても楽しく撮影することができました。
しかし・・・。
( つづく)