予告編のあり方(6)ヒッチコックの予告編 [予告編制作]
伊丹十三監督がモデルにしたのが
アルフレッド・ヒッチコック監督の「サイコ」の予告編。
本人が出て来てベイツモーテルのセットを紹介する。
「ここであの事件が起きます。そしてこのシャワールーム。
おお・・とても口では言えません」
とか、もったえぶった説明する。
そして最後にジャネット・リーが叫ぶカットが入り「サイコ」と出るだけ。
これもなかなかの名作予告。
黒澤明監督が作った予告編もスゴイのがある。
あの「七人の侍」の予告は回想形式だった。
4人の侍の墓のシーンに、
「ここに侍たちが眠っている・・」とかいうナレーションで始まる。
映画本編は回想形式ではないのに、予告は回想形式なのだ。
(つづく)