予告編のあり方(5)スピルバーグの予告編 [予告編制作]
うまいと言えば、スピルバーグの予告編。
「ET」では、ETは手しか見せない。
体も顔も一切見せずに盛り上げる。
「ジョーズ」でもサメは一切見せない。
サメが噛み付くところさえ見せない。
なのに、凄いサスペンス映画であることを伝えてくる。
あれこそが予告編である。
伊丹十三監督の予告編もうまかった。
いつも本人が登場して映画の解説をする。しかし、
ストーリーや内容の説明はなく、映画本編とは関係のないことを話す。
それでいて「今度はどんな映画なんだろう?」と思わせる。
本編以上に次の予告編はどんな手でくるのか? ワクワクしたもの。
このパターンの元になったのが、あの監督の作品だ。
(つづく)